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DMCA通知の申請方法と異議申し立ての具体的な方法【解説】

皆さま、こんにちは。
弁護士をしております、中野秀俊と申します。
今日のテーマですけれども、DMCA通知をする時、異議申し立てをする時の具体的な方法というお話をしたいと思います。

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DMCA通知をしたい場合はどうする?

最近、「DMCA通知をしたい」「DMCA通知をされたんだけど、どうしたらいいかな?」というご相談が多くなっています。以前、DMCA通知とはそもそも何かというお話はしたことがありますが、今回は実際にどうするのかという実践的なところについてご説明したいと思います。
まず、GoogleからのDMCA通知とは何かというお話をしたいと思います。著作権を侵害するようなコンテンツがあった場合、サイトなどのそのコンテンツは検索結果から削除される、つまり表示されなくなります。例えば、自分が持っている文書、写真、動画などのコンテンツが勝手に使われている場合にはDMCAと検索すると、専用のフォームがあります。そこから「このサイトは自分の著作権を侵害しているため、検索結果から除外してください」という申請を出すことができます。詳しくは私のブログ記事に書かれたものがあるので、そちらをご参照ください。

参考記事:デジタルミレニアム著作権法(DMCA)を弁護士が解説!Wantedly批判記事が検索結果から消えた件。

DMCA通知が認められるためには

私の顧問先や新規のお客様からも「DMCA通知をして欲しい」というご依頼が多くありますが、これが通るかどうかは実は根拠がよく分かりません。正直にいうと、通る時もあれば通らない時もあります。ただ、多くの申請を行っていると、傾向として法律的な根拠もありことが分かります。「自分に著作権があり、それが勝手に使われている」「著作権法の〇〇条、〇〇条にあたる」ということをきちんと書くと通ることが多いと思います。それでも通らない場合もありますが、きちんと理由付けを書く欄があるのでここにきちんと記入することが重要かと思います。この欄は一見、小さいので1行くらいしか書けないと誤解してしまう方もいらっしゃいますが、実際には詳細な記入が可能であり、これをきちんと書くと通りやすいというのが実感です。

虚偽の申請に対抗するためには

自分が著作権を侵害されたという場合の請求はこういった形になりますが、実は虚偽の申請も非常に多くあります。自分のサイトには全然、著作権侵害コンテンツがないにもかかわらず、DMCA通知をされて検索結果から除外されたという相談も多くあります。いわゆる虚偽の申請も多いので、この場合には虚偽の申し立てが可能です。Googleから「検索結果から除外しました、意義がある場合は言ってください」といったDMCA通知があったとします。この場合には異議の申し立てができ、著作権侵害にあたらないということを「〇〇〇の理由で〇〇〇なんだ」ときちんと記載すると認められやすいかと思います。最終的にはもちろん、Googleの判断ではありますが、少なくともきちんと「こういう理由でこうなんだ」というところを言わないと、なかなか消してくれない、異議申し立てが通らないというところがありますので、そこは注意が必要かと思います。

DMCA通知は怖くない

DMCA通知は怖い通知だと思われがちですが、それほど怖い通知ではありません。あくまでも根拠がある場合には仕方ありませんが、根拠がない申請も多くあります。また、相手方が一方的に著作権の侵害コンテンツを利用している場合には法律違反なので、しっかりと通知をすることも大事かと思います。

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