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「食べログ被害者の会」が発足!口コミサイトの法律的な注意点【独占禁止法】

皆さま、こんにちは。弁護士をしております、中野秀俊と申します。今日のテーマですけれども、「食べログ被害者の会」を発足!口コミサイトの法律的注意点についてというお話をしたいと思います。

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食べログに不当に点数を下げられた!

これは何かというと、食べログに対して掲載店が訴えたというお話です。食べログに不当に点数を下げられたという事で、焼肉チェーンの運営会社が「食べログ被害者の会」を発足し、訴訟提起もしているという声明を出しました。「食べログ被害者の会」は食べログの点数に関して、アルゴリズムの変更によって、チェーン店は一般的な飲食店に比べて低い点数になりやすいと主張しています。本当かどうかという部分については、真偽のほどは分かりませんが、「食べログ被害者の会」の主張としてはチェーン店は点数が低くなり、食べログの点数が参考にされた事で食べログ経由の予約が7割減少、全体の売上も3割減少したので、損害賠償請求をしているという事でした。これに関して、どうなのかという結論はまだ出ていません。そもそもそれが本当の事なのか?点数が低くなりやすいというのは事実か?という事は当然、これから検証されていくかと思います。

口コミサイトの運営側が注意すべき法律

ただ、こういった口コミサイトについては運営側に注意すべき点があります。例えば、高額な契約を余儀なくされるケースや、ポータルサイト、運営サイト側の一方的な契約内容や扱いの変更がある場合は独占禁止法の優越的地位の濫用に該当する可能性が高くなります。例えば、食べログのような場合、飲食店としては載せてもらわない事には話にならないわけなので、それをいい事に食べログ側が不利益変更を行うと、これは独占禁止法の優越的地位の濫用に該当する可能性が高くなるわけです。なので、ポータルサイト側として圧力をかける、一方的に不利な変更をするといった事を行うと法律違反となってしまいます。

アルゴリズムを勝手に変更するのはNG!

また、ポータルサイト側が合理的な理由なく、恣意的にルールの設定・変更をする、アルゴリズムを勝手に変更する、意図的に順位を落とすといった事を行うと、これは差別的取扱や優越的地位の濫用として独占禁止法上の法律違反となります。

ポータルサイト、運営サイト側として、一方的に何か条件を変える、意図してランキングを落とす、点数を低くするという事を行うと差別的取扱いや優越的地位の濫用といった形で法律違反になります。法律違反となると行政の指導や、刑事罰という事もあるのでこういったサイトを運営している事業者は注意が必要かと思います。

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