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なんでも、知っとうなあ      (知ってるなあ←神戸ことば)                        ~教科書ではなく生身の人間から学ばせてもらっているんです~

                                        

坂本さんの口からいろんなワードが出てきます

この間は、養生テープ

ガムテープとの

それぞれの違いを知ってます それぞれの用途も知っています

機械のことが好きですし 

子供の頃この体であっても

車の運転を夢見ていました

実際運転したこともあります

えっ どうやって
と聞こえてきそうですが、詳しくは本人に聞いてみて下さい

機械のことは、
自分で社会活動をしたり、事業をしたりで車を持つようになってからはさらにより知りたくなっていきました

坂本さんにとっては普通のことです

まずは整備士さんと友達になりました

故障したら修理場へ
その瞳はランランと輝いています

聞いていったら教えてくれるんですよ

それは、当然かもしれませんが、それがなかなかできるもんでもないようにも思います

忘れてはいけないのが、
坂本さんは、重度の脳性小児まひを抱えた障がい者

車いす上でのやりとりが
その現場で繰り広げられていたのです

どこが悪かったか?
例えば、点火プラグの設定が合っていないとか
先が汚れてきたら電気を起こすのが弱っていくから今替えるべきなのか
汚れをとるだけですむのか

タイヤ交換できます
当然自分ではできないんですが

構造を理解しているので
人に伝えることができます

大事なのはジャッキのかます位置、
ほぅー、流石って感じですね

業者からはなんでもよう知っとうなあ。ごまかされへんなあ
とおっしゃられることもあります

なんでも原理原則があって
それを知ろうとするのはやっぱり男の子なんですよね

楽しいです 追求したくなります

テレビのリモコンの操作もちゃんとわかってます

ファックスは業務用を置いていますが
トナーのインクがそろそろ切れて交換要する
って表示されてもずっと使い倒してます
ちょっとのことでは、微動だにしません

説明書なんか読んだ事ありません
担当者に聞いていくんです

聞き方を大切にしています

例えば、
もしこうなった場合、どこに原因があるか教えて👂

その姿勢は単に知りたいから教えてとは全然違います

自分の立場から聞くことにとってもありがたいと思っています
やっぱり知ってる人に対して尊敬の意をこめて聞いています

相手を持ち上げて聞きます

なぜ持ち上げるのか

逆の立場にすぐに立てるからです

それは自分たちも持ち上げられたら
気持ちいいし嬉しいからと思っています

自分がされて嬉しいことを率先してやるんです

聞いていくことが知識や知恵となりますが
僕にとっての生きる術でした

小さい頃からいつの間にか備わっていました

わかっていても聞くということがあります

相手を立てるため

相手の口から言わせるとはなしてもらうことがあります

やはり大事なのは

自分が真剣に聞いていくと言う事です

常に自分は逆にを考えてしまいます

自分が知っていて、相手が困っていたら
自分が知っていたら伝えています

これまで、相手にされなかったことが
親からも周りからもたくさんあったからです

わからないことがあったら聞くし、
人よりわかっていたら伝えます

目の前の人で勉強させてもらっています

総合的に言ったら
教科書で教えてもらう事とは雲泥の差で頭に入ります

要するにある程度は酸いも辛いも
人間同士の付き合いの中で覚えていくという事
僕は誰彼なく聞いていけます

女性であれ子供であれ
ホームレスであれ

子供でも絶対に馬鹿にしません

対等に喋ることを心がけています


物心ついたころからずっと生身の人間から学ばせてもらっているんです


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