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四国遊び遍路 番外編・・・お宿について

この回のお遍路、13番札所から23番札所まで区切り打ち、お花見遍路を2018年3月16~20日まで。
16日は徳島で講座のお仕事、午後から13番からお遍路を再開しました。

お宿をどこでとるかはお遍路さんがいつも頭を悩ますところ、いつものいきあたりばっちりで、今回は16番か18番で泊まれたらいいなと、もしだめなら徳島にバスで戻ればいいわとお気楽そのものでした。

結構、後で思えば大変な状態だったりしますが、お宿も旅の楽しみです。今回も思い出深いものとなりました。

15番札所國分寺では、ご住職に話しかけられて、お宿に勧められて、電話を架けなさいと言われるままに辞退できず、初めての善根宿に泊めていただきました。
この体験は面白くもありがたい。善根宿ってどんなところか全くわからない。
タクシー会社の社長さんがお子さんのお部屋だったところを解放してくださっていますがその日はいっぱいで運転手さんの仮眠のお部屋をお借りしました。

いきなり
「あなたの顔には寂しさが滲んでいる。」
「こっちに来なさい!」
 と言われてカウンセリング?嘘でしょう!こわごわ、社長室?に付いていったら、
「話したくなければ話さんでよろしい」
 と言いながら、ご自分の話はフルオープン!結局は、初めての人に滅多に話さないことまで話していました。
余程、私なんかより腕のいいカウンセラーでヒーラーです。

17年間、色々な人をお世話なさって、人の人生を観てこられたのでしょう。
お話はとても面白くてすっかり和ませていただきました。これからもお達者でずっと続けてくださいね。ありがとうございました。

17日は午後からの講座で、夜は、徳島で普通のビジネス旅館に泊めてもらいました。普通でした。

18日は、松茂の觀音寺のご住職のご紹介で鶴林寺と太龍寺の間にあるペンションの碧さん。有難い場所にあります。この地区にお宿がなくてお遍路さんは苦労なさっています。ガイドブックに載っていないのでご存知の方だけの特権です。本当に素敵なご夫婦がなさっている素敵なお宿です。もちろん送迎くださいます。へとへとだったので、本当に助かりました。ご主人の握ってくださったおにぎりがどれほど美味しかったかしれません。次は先達でもある女将さんの手料理を是非食べたいな!

19日、雨が降る日和佐でお宿を捜す私の目に飛び込んだのがお宿日和佐さんでした。

何も考えず、ただの勘だけで選んだのですが、こちらも少なからぬご縁、なんと前日のお宿碧さんともご縁が繋がっていました。お食事は出ないのですが、すぐそばの「ひわさ」さんではリーズナブルで美味しくてびっくりのボリュームのお食事ができます。

いい気持ちでお宿に帰ると女将の優さんとつい話込んでしまいました。
フランス人のご主人フィリップも話し好きで、朝からお喋りが止みません。
商船業を営んでいた古民家を彫刻家のご主人がご自身でリフォームなさっていて、鏝絵(こてえ)を施した漆喰壁で信じられないぐらい素敵な空間になっています。貸し切り?で泊めていただきました。私は、たいてい人気の無い空間は苦手なのですが、ぐっすり休ませていただきました。

日和佐の海岸に亀が上陸するところを見せてあげたい。孫っ子たちを連れて行きたいと思う。また、必ず来たいと思うお宿でした。

この旅、これぐらいお宿の恵まれていたことはないほどでした。

お遍路の旅の情けか宿人とよもやま話夜更けて尽きず

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