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BAR 適齢期

パリオリンピック・パラリンピックが始まりましたね。

「そういえばオリンピックイヤーだったか。」なんて方もいるにはいます(笑。

実際、うちのお客さんだと、その辺に全く興味のない人もいて、

「へえ。で、どこでやってんの。それ。」

なんて聞かれたり。(本当の話)


こんな場合、「何言ってるんですか!!日本頑張ってるのに!!」

なんて詰め寄ったりせず、そっとしておいてあげるのが筋だ。

BAR にはいろんな価値観の人が来る。

それだから面白いのだ。


ところで、


僕の場合、スポーツ全般を好きなのは否めないところなので、


こういった仰々しい大会も、始まってしまえば、それなりに観てしまうのが常だ。


それにしても、こういう舞台に出てくる選手はつくづく凄いと思う。


「きっと、小ちゃい頃からやってたんだろうなあ。」


と感嘆しきりである。


ことスポーツや音楽のようなジャンルのものは、できるだけ早くから始めた方が、その習得にとってプラスだというのは、よく言われる話だ。

「2歳からラケットを握っていた」とか「5歳からピアノを弾いていた」

なんてことは、このレベルではザラなことだろう。


幾つから始めたかは、その後の動きにかなり影響する。


きっと、人間の成長期に関係しているのかもしれない。


かくいう僕も、彼らほどではないにせよ、幼少の頃から野球に親しんできたので、


特に今でも練習などせずとも、思い出すのにさほど時間はかからない。


以前、とある BAR の主催する草野球チームに駆り出された時も、

随分久しぶりだったにも関わらず、そこそこの動きはできていたように思う。

「三つ子の魂〜」ってやつかな。


もちろんチームの中には、その BAR の常連さんで、誘われて参加している未経験者もおられるのだが、やはり大人になってから始めたスポーツというのは、どこか見ていて動きがぎこちない。練習は真面目、野球に対する愛情も人一倍なのは伝わってくるのだが、経験者からすると今ひとつ小慣れてこないのだ。


立場を変えて、僕はゴルフを多少齧る人間たが、僕がこれからどんなに努力を積み重ねても、ジュニア時代からやっている人から見れば、「はいはい。おじさん頑張ってるのね。」という動きにしかならないというのは自覚している。(つもり。)


それが、体を扱う種目の、致し方ないところだと思う。


さて、


これを BAR に当てはめてみると(最近何でもそうする癖がついてしまっている)


BAR を「やる側」としては、やはり始めた年齢というのはそれなりに店の雰囲気には影響すると思うし、やっている方の動きも、こちらからすると、何歳くらいから始められたのか、大概見当がつく。


20代で始めた方には20代の
30代で始めた方には30代の
50代で始めた方には50代の

動きというか、所作が出る。


見るひとが見れば、一発でわかる。


よく、「俺、リタイヤ後にバーなんか始めてみたいんだよね。」


なんて話を聞くが、


それは、それなりの動きににしかならないことは覚悟しておいた方がいい。
(ちなみに、それは店の良し悪しとはまた別の問題だと思うので、ご安心を。)


一方で、


BAR に「行く側」としての、事始めはいったいいつ頃だったのか、見ている側からして判断つくのかと言われれば・・・、これも恐ろしいほどに、判断がつく。


20代で始めた方には20代の
30代で始めた方には30代の
50代で始めた方には50代の


おまけに、どんなところで飲んできたかも、大我見当がつく。

見るひとが見れば、一発だ。

お客さんを品定めしているように聞こえて誠に申し訳ないが、これもある意味、致し方ないところなのかもしれない。


もしかすると、BAR のお客としても、成長期というのがあるのかもしれない。


ただ、ご心配なく。


こちらもまた、お客さんとしての良し悪しとは別問題なので(笑。


神保町へお越しの際は、是非お立ち寄りください。

 「BAR を始めるのに、早過ぎる事も、遅過ぎる事もない。」F・モンクリーフ

(笑。

お待ちしております。


It’s Time to Grow / Psalm Trees
Chillhop Publishing
2023

(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)

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