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目が半分しか開かない

いよいよゴールデンウィークが始まりましたね。

新社会人の皆さんも、ちょっと一息つけるのではないでしょうか。

学生時代の旧友と集まって、

「ねえ、どうよ。」

なんて話をしたくなるもの。

BAR ground line は暦通り営業しております。

連休の合間の会合に、是非ご利用ください。


かくいう僕も、新社会人になって、最初のゴールデンウィークは、実家のある藤沢に帰って、高校時代の友人と飲んだことを覚えています。

なぜ、そんな些細なことを、今でも覚えているのかというと、

どうしても、

「目が半分しか開かなかった」

から。


何だろう、飲んでいる間も終始、瞼(まぶた)が半分しか持ち上がらないのです。

半分起きてるような、半分眠っているような、

あんな経験、それまでしたことがありませんでした。


一緒に飲んだのは、幼少の頃から高校まで一緒のいつもの友人2人。

数少ない親友と呼べる輩だと思う。

一人は大学院に進学を決めて、もう一人は医学部を受験し直すと決意していた。


いつも通り酒を飲んで、いつも通り友人がレコードをかけてくれる。


いつも通りの有意義な時間のはずだったのだが、


その時は、何も耳に入って来ない。


しまいには、本当に眠りこけてしまった。


友人の「よく寝れるな・・・。」という言葉を尻目に。


しっかり5月病、体験者。


就職という、人生の節目でちゃんと物事を考えなかった罰なんだろうと思う。



さて、

この時期になると、

「初任給が出たので、飲みに来ました!!」

なんて、学生時代からのお客さんが飲みに来てくれたりすることがあります。

そのとき目がぱっちりだと、安心します。


でも、

やっぱり、目が半分しか開かない子がいたら、

飲みに来てくれるのは、本当に有難いのですが、

残念ながら、お酒の中に答えはありません。(お酒作りを目指すなどという場合は別ですが・・・。)

そんな時は、深酒は避けて、お家に帰って時間を作ることをお勧めします。

考えようによっては、よくよくものを考えるチャンスですからね。

実際、そんな時のお酒は、本当の味がしないものです。


ご存知の通り、お酒は「劇薬」です。

飲み屋をやっていると、あらためて痛感します。

用法を誤ると、とんでもないことになります。

先の友人の一人は、その後お酒にやられました。
(今は立派に復帰しています。)


まだ、道は始まったばかり。

そうやって、時間を作って、徐々に瞼(まぶた)が持ち上がってきたら、

全然お酒の味も違ってくると思います。

やっぱりお酒は、節目で頑張った「ご褒美」がいいように思います。


神保町へお越しの際は、是非お立ち寄りください。

最近、節々が痛む店主です。

お待ちしております。


Roads / Portishead
Go! Discs Ltd.
1994

(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)

サポート頂いたお金は、お店でかける音源の購入に充てさせていただきます。