一日一問 私の心にどんな景色があるか
私の心にどんな景色があるか
**
よく晴れた日曜日。
自然の大きさ、脅威を目の前にして、
私たちもその一部なのだと感じています。
さて今日も『五感』です。
その中でも『視覚』に意識を当ててみます。
目を通じて見えてくるもの、
という意味で『景色』というものが
思い浮かびました。
心に浮かぶ景色、
みなさんはどういうものがありますか。
**
今、自分にふと問いかけると、
私の心に浮かんでくるのは20年前のある景色。
大学時代、一年間の留学をしたのですが、大学の休暇を利用して、アジア各国を旅しました。
その中でもタイを訪れた時間がとても鮮烈に心に残っています。
今も浮かぶ景色はアユタヤに行った時のもの。もはや名前すら覚えていない寺院で、かつての歴史を知るための博物館のようや建物がありました。
石で出来た建物の、
ひんやりと冷たい廊下。
階段の下にいる、人の気配。
自分の目の前には誰もおらず、ただ、窓の外に茫洋と広がる大きな池。
歴史の長さも相まって、現実なのか夢なのかわからない曖昧な景色がそこにはありました。
**
私の心が今もなおその景色を覚えているのは、きっとその『曖昧さ』や『静謐さ』を愛しているからだと思います。
たった一度見た景色。
二度と同じようには見えないかもしれない。
それでも心に残り、私に何かを伝えるその景色。
この目で見ることができたことを、
ふと幸せに思うのです。
どんな景色の中にも、自分にとってのテーマを見る。それが私たち人間だと思っています。
みなさんは
心の中にどんな景色を思い浮かべますか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?