「吉井和哉についての二、三の事柄」・7話目
7.「バラ色の日々」
追いかけても追いかけても逃げて行く月のように
指と指の間をすり抜けるバラ色の日々よ
艱難辛苦、いろいろあった。
何が起きても、今にして思えば「バラ色の日々」だったと思う。
高校3年間、バラ色の日々を追いかけていた。
高校2年生の春はちょっと苦い。
春公演用の芝居の主役に抜擢された。顧問の筆によるオリジナルの大作になる予定だった。
しかしこの頃もまた精神的に迷子になってしまい、周りに迷惑をかけるだけかけてしまった。
諸々あってこの芝