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今年度上半期、気になっちゃった新鋭・新曲の極私的プレイリスト

月日は百代の過客にして行かふ年も又旅人也 はせを

ほんに時の流れの無情なことよ。
ふと気づくともう9月も終わりですよみなさん!
中間決算とか棚卸しとか締めとか、めんどくさいことになっている方、お疲れさまです。

私はといえば相変わらずボケッとしながら生きているゆえ、ほとんど生産的な営為に関わることなく、何処からかやってくる時間の波にさらわれ続ける日々です。

そんな私も「半期」とか言われるとなんだかキリが良いような気もしてきますので、この半年間耳にしたたくさんの曲の中から気になったものをいくつか集めてみました。


♪ ”We Never Knew”  by Beharie

ノルウェーのニュー・カマー、待望のフル・アルバムからのこの一曲。
インディー・ソウルなどの枠を超えて、スケールの大きな構成・アレンジで聴かせてくれます。
Frank Oceanさんとの類似も話題ですが、個人的にはBeharieさんの声が好みです。


♪ ”Play”  by Jordan Hawkins

Hawkinsさんの少ししわがれ気味の声も魅力的です。
メロウな曲調と情熱的なギター・ソロに大変セクシュアルな歌詞、90年代のR&Bを吸収して再構築する様子が伺えますね。
インティメイトなクラブの雰囲気を描いたMVもこの曲にピッタリです。


♪ ”Mending”  by Frida Touray

昨年配信でリリース済みですが、今年改めてUKエディション・レコーズから流通ということで、問答無用で聴いていただきたい!
スウェーデン出身ロンドン在、元Native Dancerの歌姫のソロ作からです。
美しくも力強く、ヴォイス・コントロールは完璧かつこの上なく優しい…


♪ ”TRUE ROMANCE” by 大比良瑞希

こちらも昨年配信済みでしたが、MVが最近公開されました。
見たことないタイプのグレッチをフィンガー・ピッキングで鳴らす大比良さん、かっこいいですねぇ。


♪ ”Falling For You”  by Gareth Donkin

ロンドンのSSW、Gareth Donkinさんの新曲はポップで爽やかなラヴソング。
23歳とのことですが、シンプルながら丁寧なサウンド・メイキングが素敵。
Stevie Wonderさんなどにも繋がるセンスは、次作にも期待を抱かせます。


♪ ”Just A Little Fun”  by Rude Jude

先達への敬意は、この曲からも大いに感じ取れました。
例えばDavid Fosterさんの仕事などお好きな方にはズッポシはまりそうな、グルーヴィーな現行AOR。
アルバムには、Steely Danへのリスペクト全開の曲も。


♪ ”More Than A Love Song”  by Black Pumas

すでに大きな実績を残しているテキサスの二人組、Black Pumas。
この夏に発表した曲は、シリアスなゴスペルにも通じるメッセージを歌います。
「人生はラヴソングよりもファンタジーよりも、ほんの少しそれ以上のもの」という歌詞が心に残ります。


♪ ”Let’s Keep On Dancing”  by Dylan Chambers

このヴィンテージ感あふれるメロウ・ディスコ、ジャケのセンスも含めて大好きだなぁ。
Chambersさんもテキサス州出身だそうです。
私の好きなCory Wongさんとの共演曲もありますが、彼自身のギターを味わえるこの曲を。


♪ ”YaYa”  by Aphrose

メロウ・ディスコといえば、トロント出身のAphroseさんのこのMVも、ローラーディスコをノスタルジックなモチーフにしててステキ。
トラディショナルなソウル・マナーを踏まえたサウンド・プロダクトは、めちゃ高レベルかつ現代的。


他にもたくさんの曲にこの半年も大いに楽しませてもらいました。
ようやく涼しさを感じられるようになってきてほっとするこのごろ、今年度後半への期待が高まります!

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