改修防災屋の記録29 日常編

2015年

病院の工事が終わってしばらくして、僕が独立するきっかけと作ってくれたOさんが勤めていた会社を退職し、リフォーム会社を立ち上げました。

Oさんは僕を会社に社員として迎え入れようとしてくれました。
話をもらった瞬間は恩を返す時だと二つ返事でOKしかけましたが、会社員だった頃の嫌だった記憶が蘇って即答する事ができなかった事を覚えています。

ちょうど独立から4年経って、取引先が増えていって、仕事が楽しくなってきた頃でした。

正直凄く悩みました。
収入面、仕事とプライベートの両立、また会社員として働くことの不安等々。

人は立場や状況が変わると嘘みたいに変わってしまう事、これは嫌というほど身に沁みついていました。
部下と上司の関係になれば距離感が変わって、4年間で作り上げた関係性が変わってしまうのは容易に想像つきました。

そもそもOさんの会社に入れば恩を返した事になるのか?
おそらく何をしたって一生返し切ったと思う事はないでしょう。
Oさんの会社に入る理由が恩を返す為、という理由しか浮かばなかった時点で、入るべきではないかもと思いました。

逆にOさんの会社に入らず、独立した状態を続けたい理由ならいくらだって浮かびます。
そんな訳でOさんからの提案をお断りしました。

今でもお世話になっていて、この記事を書いている時点で10年近くお付き合いしています。
10年も経つと自分の仕事のスタイルとOさんのスタイルの違いがはっきり見えてきて、もし入社していたら大変だっただろうなと感じます笑

10月は僕の尊敬する大先輩の結婚式に三兄弟で茨城まで行きました。
2013年まで三兄弟で音楽イベントをやっていたんですが、その時お世話になった方です。
今でも家族ぐるみで付き合いがあり、茨城まで遊びに行ったりしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?