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改修防災屋の記録26 後編

2013年12月

現場で名刺を渡された消火屋さんとの打合せ、社長に応対して頂きました。
開口一番うちの社員にならないか、と言われました。
消防検査の時に警備の方たちに火災受信機の取り扱い説明をしているの見て、気に入ってくれたそうです。
そんな風に他人から評価されるような事って今までなかったので凄く嬉しかったのですが、ここまで独りでやってきて少しずつ自信がついてきている中で、自分の力でどこまでやっていけるのか挑戦した気持ちがあったため、お断りしました。

社長はそれなら是非協力業者として仕事を手伝って欲しいと言い、神奈川の郊外系中規模店舗30件近くの消防点検をくれました。

金額的には協力業者呼んで人工+αくらいになるし、なによりある程度まとまった売上が見越せるという部分に魅力を感じ、二つ返事でOKしました。

こう書くとこの後点検で大変な事件が起きるような気がしますが、特に何事もなく2年程点検し、1次請けの会社が契約解除となりました。現実はこんなものです笑

点検自体に問題はありませんが、点検に伴う事務作業が物凄く大変でした。
事務所を持たない現場仕事をしている人なら分かると思うのですが、現場終えて帰宅した後の事務作業というのは本当に面倒臭いんですよね。

点検報告書の提出は2週間以内との約束で、始めのうちは1週間以内に出してのですが日中の忙しさを言い訳にどんどん提出が遅くなり、ついには2週間ギリギリになって提出する始末。
これはヤバいなと思って今の奥さんに点検票打ち込みのアルバイトをお願いしました。
僕が赤ペンで前回点検票にメモ書きして、それをパソコンで修正して貰う作業でした。

これがあったおかげで何とか面倒な事務作業を乗り越え、無事に終わらせる事ができました。この時はまだ付き合ってもいなかったし、まさか結婚するなんて思ってなかったなあなんて事を思い出しました。

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