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出生率は「2-2-2-2」より「0-0-4-4」を目指すべき

こんにちは、みどりです。
今回は「読書のおすそ分け」ではないのですが、出生率に関するニュースを見て、感じたことを書いてみます。

結論から言うと、
出生率を上昇させるには「全員が二人産む」ことを目指すのではなく、「産む人は四人産む」ことを目指すべきだ。
という話をさせていただきます。

最後までどうぞよろしくお願いします。


日本の出生率は過去最低

私が今回、この記事を書くきっかけとなったニュースを載せます。

ニュース記事によれば、日本の出生率は7年連続で減少しており、2022年の出生率は1.26だったようです。
ここでの「出生率」とは、一人の女性が生涯産む子供の数を平均したものであり、正確には「合計特殊出生率」と言います。

15歳〜49歳の全ての女性が対象なので、結婚しない人や、子どもを産まない人が増えると出生率は下がります。
実際にどちらのケースも増えているようです。

NHKによる調べによれば、
夫婦が理想とする子どもの数は平均で2.25人です。
また、予定する子どもの数が理想の数を下回る最も大きな理由は「経済的な理由」で、52.6%とのことです。

つまりこのニュースは、
・未婚率や、そもそも子どもを産みたくない人が増えている
・子どもが欲しい場合であっても、理想とする人数より抑える夫婦が多い
・そのうち半分以上は、経済的な問題が解決すれば子どもを産む

ことを示しています。

実際に我が家でも、金銭的な問題が解決するのであれば3人目を産んでもいいよね、というのは妻と話しています。
上記3点が、今回の話の前提となります。

「2-2-2-2」は難しい

出生率をどうにかしようとしたとき「2-2-2-2」すなわち、「なるべく多くの女性が2人産んでくれるようにしよう」という方向性は難しいと私は考えます。
その理由は、「子どもが要らないという人は、どんなに補助が手厚くても子どもを産まないから」です。

BIGLOBEが実施した「子育てに関するZ世代の意識調査」というアンケート調査によれば、18歳から25歳までの若者のうち「将来子どもは要らない」人は45.7%にものぼるそうです。

こういった層が、政府の「児童手当を増やします!」とか「出産手当金を増やします!」という施策で子どもを産むハズがないんです。
だって産みたくないんですから。

そしてダイバーシティ(多様性)の観点からも「子どもを産む、産まないの選択」は自由であるべきです。
特にこれからはどんどん「結婚=幸せ」「子どもがいる=幸せ」という価値観はなくなっていくでしょう。
私もそれでいいと思います。

ではどうすればいいのか?
私はそのカギとなるのは「0-0-4-4」の考え方だと思います。

「0-0-4-4」を目指すには

普段子どもたちを相手に仕事をしていると驚かされるのが、
意外と四人兄弟がいる
ということなんですよね。

子育てがほんとうに大好きな夫婦って、一定数いるんですよ。
そういう人たちが、主にお金のせいで子どもの数を抑えている。
ここが問題だと思うんですよね。

だから、
「子どもがほしくない人はそのままでも大丈夫。子どもの数を我慢している人は全力で支援します」
という形、言い換えれば「0-0-4-4」を目指すのが良いと私は思います。

そのためにはどうすれば良いでしょうか?
案としては「二人目、三人目、四人目を産むことに対して、それぞれインセンティブを与える」ことです。

例えば、
「二人目を産んだら児童手当が大幅増額される」とか、
「三人目を産んだら所得税が減免される」とか、
「四人目は完全に教育費が無料になる」とか。
(私には専門的な知識はありませんので、例えばの話です)

ただ、この手の手法は実際にハンガリーが実施して、出生率が回復(1.26→1.53)し、代わりに財政が悪化したという報告があります。
なので、慎重にやらなければならないとは思います。

しかし、これまで日本政府がしてきたような子育て支援では「よし、もう一人産もう!」とはならないですよね?
我が家では「よし、長男の学費の足しにするぞ」にしかなりませんでした。

「三人産んだらこうなる」という分かりやすい施策でないと、「三人目を産もう」とは思わないです。


まとめ

いかがでしょうか?
以上が、私が普段「出生率」に対して考えていることです。

「子育てしたくない人は、子育てしなくて済む」
「子育てしたい人は、思う存分に子育てできる」

これが一番大事だと思うんですよね。

やっぱり子どもたちが少なくなっていくのは、単純に寂しいです。
活気がどんどん無くなっていくように感じてしまいます。

実際はそう簡単ではないのでしょうが、良い方向に向かっていくことを願っています。

私は子どもたちが大好きです

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テーマは仕事、育児、教養です。


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