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『カクレンボ・ジャクソン』という絵本が良かった

絵本についてnote内で情報収集するのにハマっています。

今回は事前にこちらの記事を読ませていただいて。
紹介されていた『カクレンボ・ジャクソン』が読みたくて、今日図書館で借りてみました。

これがとても好きな絵本だったので紹介します。
なお、手に入りにくく購入は難しい状態にありそうなので、図書館で探してみて下さい。
3歳くらいから楽しめると思います。


基本情報


大判の絵本です。

作家はイギリス人のデイヴィット・ルーカス氏。
絵と文をどちらも手掛けたのは本作品が最初なんだとか。

翻訳は我が家ではもはやおなじみ、なかがわちひろ氏。
「おたすけこびと」シリーズに何度もお世話になっております。
今日も借りました。

はたらくくるま好きのお子さん垂涎のシリーズです。


どんなお話?


カクレンボ・ジャクソンは、はずかしがりやでした。
カクレンボ・ジャクソンは、めだつのが きらいです。
いつも ひっそり かくれるように くらしていました。

冒頭の1ページ

こんな文章から始まります。

誰からも気付かれないように、背景に溶け込むような模様の服を自作して、隠れて生きるシャイなカクレンボ・ジャクソンくん。

ある日、カクレンボ・ジャクソンのもとに手紙が届きます。
それは「女王さまのおたんじょうびパーティ」への招待状。

パーティなんて出られるハズない。
人前に出るなんて考えられない。

でもカクレンボ・ジャクソンはその夜、お城の夢を見ます。
やっぱり、行きたいな。

そうだ!
お城の模様の服を作っていけば良いんだ!

「これなら だいじょうぶ。 すこしも めだたないはずさ」
カクレンボ・ジャクソンは にっこりしました。

ところが、パーティは建物ではなくお城の庭で開かれていて・・・


この絵本の好きなところ


子どもは風の子」なんて言葉があります。

やっぱり子どもたちって、「元気で活発であること」が良しとされがち。
たくさんのお友だちと遊び回ることが求められがちです。

この本はそんな中で、どうしても自分を出せない子、殻に閉じこもってしまう子、幼稚園や学校が苦手な子、などに寄り添う本だと感じました。

先ほどはオチを濁しましたが、最後はカクレンボ・ジャクソンが自分の得意なことで皆から喜ばれるという微笑ましい展開が待っています。

結びの言葉はこうです。

いまでも ちょっぴり はずかしがりやですが、
それも また カクレンボ・ジャクソンの いいところです。

素敵な翻訳するなあ・・・

この本は最初はカクレンボ・ジャクソンが上手に背景に溶け込んでいるのを「どこどこ〜?」なんていって楽しませながら、
最後には引っ込み思案な子どもに「そこが君の良いところだよ」と優しく教えてくれる本でした。

文量も長すぎないので、未就学児にはピッタリと思います。

なかがわちひろ氏の翻訳に関するエピソードも良かったので、最後に置いておきます。



今回は珍しく(というより初めて)、絵本の紹介をしてみました。

我が家では週に2回以上は図書館に行って、それぞれ10冊くらい絵本を借りてきます。
もし誰かの参考になることがあれば、また紹介させていただこうと思います。

活動を応援いただけるのであれば、こちらからフォローしていただけると嬉しいです。

それでは、また。

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