見出し画像

10 ドーパミン5

 子どもたちにやる気になってほしい時に行う対応の一つとして、ドーパミン対応があります。

ドーパミンとは、人をやる気にさせる働きを持つ脳内物質です。

 このドーパミンを分泌させるためのスキルを「ドーパミン5」といいます。

 楽しい時などに出て、気分がリラックスしたように感じる5つのスキル「ドーパミン5」

1 運動を取り入れる

2 変化を付ける

3 高得点を与える

4 見通しを示す

5 目的を伝え、挑戦させる

です。


1 運動を取り入れる

子どもの脳は、活動すれば、満足脳になり、様々な力を育てることになります。

 教師が子どもの脳が活動する時間帯を設定し、それを実行すれば子どもは満足感を覚えます。

 例えば、手を挙げる。黒板に書かせる。友達と対話する。立ち歩いて3人と対話する。言わせる。などなど。たくさんあります。

 こうした活動で、子どもたちの記憶力や集中力、自己コントロール力などを育てることにもつながるそうです。

 運動は、何も体育だけでするものではありません。


2 変化を付ける

 悲しいことに、子どもは、すぐに飽きます笑

 だからこそ、変化のある授業は、子どもたちの満足感を高めます。

 リズムとテンポのある授業をすれば、子どもたちは飽きません。

 例えば、話すスピードを変えたり、大切なことを繰り返して言ったり、ジェスチャーを使って話すなどの変化が効果的です。


3 高得点を与える

高得点を伝えると、子どもたちのドーパミンが分泌されます。

 「100点満点〜!」

 「おしい!99点〜!」

 など、理由も合わせて伝えることで、子どもたちの意欲を高めます。

花丸や合格シールなど、視覚的に見えるものも効果的です。

 「120点〜!!」など100点以上の点数を与えるのもいいですね。


4 見通しを示す

時間設定をしたり、目標値をつけたりすることで、子どもたちは見通しを持ち、安心します。

 人間、誰しも見通しが立っていないと、不安になりやすいです。

 結果、ストレスも感じます。

どこまでやればいいのか、何ができるようになれば良いのか、それがはっきりしていることで、見通しが立ち、計画的な行動がしやすくなります。

 また、制限時間を設けることも、メリハリがついて、子どもたちは結果、落ち着きます。


5 目的を伝え、挑戦させる

その行為をやる目的を伝え、どこまでできれば良いかチャレンジさせることで、子どもたちの動機を高めることにつながります。

 人間は、何を目指して、どこまでできれば良いのかを示されると、見通しが立ってやる気が出ます。これは先ほども伝えた通りです。

目的を伝える際は、短く、端的に分かりやすく伝えることがコツです。

 例えば、

 今日は、割り算の筆算ができることがめあてです。

 今日は、漢字の成り立ちがわかるようになることがめあてです。

 など。

短く、一言でずばりと目標を伝える。

 これができるだけで、子どもたちのドーパミンスイッチをつけることにつながるのです。



 わたしは、このドーパミン5を意識的に行なっていますが、これからはこれらを無意識でできるまでに修行していきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?