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なぜワタシは長崎を応援するのか?

📷は2019年 人生で一番記録と記憶に残るアウェイ鹿児島遠征より

昨日、磐田へ日帰り遠征を挙行しジュビロ戦を観戦しました。
5月頭の状況から鑑みると今季ここまで順位を上げた(昇格争いに最後まで絡む)ことは凄いことだったのではないでしょうか。昇格出来なったのは悔しいけど、来季に向けて今のスタイルを継続出来るように祈るばかりです。
実はここ数ヶ月頭の中で書こうと考えていたのですが、長崎に地縁のないワタシがなぜ長崎を応援するに至っているのか、Jリーグ観戦の歴史と共に残しておきたいと思います。

Jリーグ初年度頃のワタシ

Jリーグ開幕元年、ワタシは高校生でした。周囲の同級生はヴェルディorマリノスでメディアに注目される選手をミーハーな感じで応援していました。が、ワタシが当時ゲームを見ていたのは名古屋グランパスです。その中でもGKの伊藤裕二選手が一番大好きでした。TVで見たPKをストップした時のセービングがとてもキレイでTV中継が東京でもある時は食い入るように見ていた記憶があります。当時、ヴェルディにいたカズのPKを止めたのもこの選手です。
名将ベンゲルが名古屋の監督に就任し、裕二さんがキャプテンマークを巻き試合をしていた頃は大学生で試合を見に行きたくても予定と予算が合致せず、TV観戦のみでしたが、活躍している姿を見ておりました。が、それも終わりを迎える日が来ました。
横浜フリューゲルスの終焉により選手が色々なチームへ移籍し、GKも大物が来たのです。楢崎ですよ…。そりゃ裕二さんの出番も無くなりますよ。そしてベンゲルもピクシーもいなくなり、いつの間にかJリーグを見ることがなくなりました。

元祖ワンダーボーイ 田中達也の登場

実家のTVではテレ玉が映るのですが、ある日偶然中継を見ていた時にある選手の動き出しにおお! と注目したのです。それが浦和の元祖ワンダーボーイ田中達也のプレーでした。FWの大型化が言われ始めていた頃にも関わらず、小柄でもドリブルで相手DFをブチ抜いてシュートを打つその姿、試合で見たいと思う選手でした。自分自身が小柄で周りからは一番いい動きをしていても、小学校の体育関連の大会に選考されなかったのが全て身長という理由で凹んだ人生を過ごしていたので、小柄でもこうやって相手をブチ抜かしていく選手の活躍に共感したからなのかもしれません。
ラフプレーで大怪我を負い、浦和サポ大暴れな時でも彼は「自分はしっかり治すから相手を悪く言うのはやめてくれ」とコメントし、芯の強さを感じ復帰しボルトが足に入っている中でも日本代表入ってゴールを決めた時はTVの前で号泣でした。
相方(夫)の親戚が浦和サポで、一緒にゴール裏に観に行くようになりました。特に大宮との埼玉ダービーで完勝した時はもうお祭り騒ぎ。啓太や阿部ちゃん、ロビーにツボに・・・浦和の盛り上がった時期でした。
が、達也が来季契約しません、となった年。最終節見に行って達也のコレオをゴール裏で作って、スピーチ見て泣きました。(その後、新潟に加入が発表され今季も在籍していますが、長崎戦ではメンバーにも入らずどうなっているのか・・・)
その後、チームの変化と共に親戚も含めてゲームを見に行く機会がなくなり結果だけスポーツニュースを見る生活になりました。しかし今でもワタシのiPhoneのロック画面は達也のコレオです。どうしてもこの写真は大好き。

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きっかけは日経新聞でした

2018年春、日経の最終面に連載されている「私の履歴書」相方が「今月はジャパネットだってよ〜」と言っていたので連載を毎日読むことにしました。

前半は生い立ちからカメラ屋さんの話、(笑顔の写真がよく売れている、というところはやっぱり写真は笑顔じゃなきゃ後から見直しても保存したくないよなと思った)そして後半はジャパネットの話に移るのですが、連載の最後にサッカーの話が出てきます。2017年、V・ファーレン長崎がジャパネットの子会社化になりその後J1へ昇格し、2018シーズンをJ1で戦っていることを。2017年の経営関連問題はニュースで少し聞いていたものの、変わってすぐJ1上がったってどんなことだ? と思いネット検索をしました。ここで出てきたのが交流人口の増加に関する記事、独自のおもてなしを継続していらっしゃる方々の動画、一度これは見てみたいと思い、8/31の金J湘南戦を見に諫早にあるトラスタへ向かったのです。
交流人口については、昨今はなかなか見に行けないラリーもそうですが開催地の地元でなかなか根付かない(サッカーと違い主催者がプロではない、正しくは競技の運営だけで手一杯でノウハウが無いのと興行として取り入れない地域もある)ことに疑問を感じていて、地元との取り組みを見たいと言う理由もありました。

当日、V・ファーレンロードと呼ばれる諫早駅からトラスタまでの距離をおもてなしで歓迎する歩道があり街灯に付けられているフラッグを見てまずびっくり。自チームだけじゃなく、2018年のJ1チーム全てのフラッグが飾ってあったのです。(去年見た時は自チームだけでしたが)自分のチームだけじゃないのか!? と驚きました。アウェイ遠征に来たサポさんだったらどう思ったんだろうか。
おもてなしゾーンも素敵でシモハマ不動産前なんて流しそうめんやっているぐらい。(後に諫早市のふるさと納税でV・ファーレンロードの整備を選択し寄附しました)
この日は湘南戦で、村井コミッショナーと髙田社長とのトークショーがあったのですが、演壇を降りた時に髙田社長がすぐ駆け寄ったのは湘南サポさんのところで「よく来て下さいましたねぇ〜」と! サッカーチームの社長がアウェイサポに駆け寄っていらっしゃいませ〜と言うチームがあるのか!? とここでもびっくり。確かにネームバリューのあるお方なのであの人だから出来る!と言うのもありますが、かなりのカルチャーショックでした。スタグルエリアも分割されていることなく、ホームもアウェイも一緒に楽しめる雰囲気の良い空間でした。

試合は湘南が勝ちましたが、長崎はファンマがゴールを決めました。FWにボールを供給する中盤の要が不在だった試合の記憶がありますが、このチームの試合は来年どのディビジョンにいてもまた見てみたい、と言う感想をメモ書きしていました。この時連敗もあっててっきりゴール裏でブーイングがあるのかと思いきやそれが無くびっくりした記憶があります。当時はなんでブーイングしないのか? と当時はすごく疑問に思っていたのですが、「大丈夫、うちらが付いている、まだまだこれから一緒に戦おう」と優しさというかブーイングではない気持ちの伝え方というか、今までの価値観がひっくり返る観戦になりました。

2019年から今に至るまで

2019年、気づけばアウェイ金沢戦でゴール裏へ行きバンデーラを掴んでいました。そしてこの年からski以外の旅が始まりました。色々な地域を知る意味で今でしか出来ない旅がアウェイ遠征であり、ワタシにとってはトラスタへホーム遠征するのも今でしか出来ない旅です。特に今年は若い選手(江川・聖くん・朝日)の活躍が凄く選手の成長を毎試合感じることが出来ましたし、自分が推している選手(ヨネ)の右でも左でもサイドプレーヤーとしてマルチに活躍している姿を見て涙したり、無限大の可能性を持つチームだと思います。
サポさんの結束は試合だけではなく、マスコット総選挙やもうひとつのルヴァンカップなど他チームのサポさんになんでそんなに投票するんだ!? と驚かれる展開だったり、地元に近い場所で時々お邪魔している立ち飲み屋でのマスターやサポさんとの会話だったり、開場前に話かけて頂きお知り合いになったサポさん、インスタやTwitterでお知り合いになったサポさんや他チームのサポさん、皆様とても暖かく接して頂き単騎で動いている身としてはとても感謝しております。(お姿を見かけても取り込み中な様にお見受けしてこちらからお声がけしずらく、ご挨拶出来なかったことも度々あって申し訳なさもあるのですが)

今年の旅は磐田戦で終了しました。たどり着いたらそこがスタート。
あと2戦はDAZNで観戦し、来季に向かいます。もう次がスタートするのです。
オフシーズンの移籍動向等、心休まらない日々も始まりますが来年も今の様な雰囲気 One Teamで新しい航海に一緒に挑みたいと思います。

来年はチャントを歌える年になりますように…

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