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【ドルの誕生】
ジョージワシントンが大統領に就任した1789年、新生アメリカ合衆国の歴史がスタートしました。
アメリカが独立する前は、当時植民地のため通貨を持つことが認められておらず、流通していたのは本国のポンドでした。ただしポンドは貿易で使われるため当時人々に親しまれたのが「ドレラ」です。
当時、ヨーロッパで流通していた銀貨「ターレル」は、スペインで「ドレラ」と呼ばれいました。植民地と西インド諸島、南欧との貿易では、このドレラが使われてました。輸出が多かったことから、植民地の人々はドレラを所有し、やがて暮らしの中で広まります。結果、貨幣として広く認知されていきました。
1791年、ドル(ドレラの英語読み)が正式にアメリカの通貨単位となりました。

【ドルが世界の基軸通貨】
19世紀まで、世界の経済の中心地はイギリスでした。国際的に信用のあったイギリス通貨のポンドは、貿易を行う際の基軸通貨として使われました。
ところが第一次世界大戦で戦費がかかったためイギリスの経済力が落ち、通貨の信用を保証する金保有量が減りました。その結果ポンドを使用して貿易を行うことが困難となりました。
その代わりに基軸通貨として期待された通貨がアメリカの「ドル」です。
1944年にニューハンプシャー州のプレトン・ウッズで開かれた会議で、新しい通貨・貿易体制の基本的な約束が決まり、ドルが世界の基軸通貨となりました。

【固定相場制】
為替レートを、ある水準に固定すること ※$1=360円

【変動相場制】
為替レートを、市場での需給に応じて自由に決める制度のこと
※ベトナム戦争でアメリカの権威が低下し、ドルへの信用が低下、アメリカ
 への輸出に不安が高まり、輸出国の経済が低迷しました。
 ドルが中心になると世界経済が不安定になるため、1973年から導入。

【マクドナルドの大胆な為替予約戦略】
マクドナルドは、1998年に130円だったハンバーガーを突如65円と半額に値下げする。背後には大胆な為替予約戦略があった。
円高が加速する1990年代半ば、$1=80円台に突っ込んだ瞬間を狙い
付き合いのある外銀を通じ、巨額の先物のドル買いを実行した。
一気に10年分を$1=50円程度で固められたという「伝説」もある。
今現在ビッグマックの価格は450円だが、ビッグマック指数だと2022年7月のスイスでの価格は925円と全世界首位。スイスで生活すると大変そうですね。

為替レートが変動すると、経済に大きく影響します。円安、円高どちらにもメリット、デメリットがありますので一概にどちらが良いとは言えないですね。

本日はお読み頂きありがとうございます。

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