Too much love will kill you
先日、義理の妹が亡くなりました。
まだ40代でした。
持病があり、よく病院へ行ってましたが、今回ばかりは…お別れとなってしまいました。
色々と、大変なことも多かったのですが、こんなに、あっさり行ってしまうなんて…あっけない…全く実感が湧きません。
母の時は、火葬するまで1週間、一緒に過ごせました。
会話こそ、できないけど、遺体となった母を受け入れるには、十分な時間がありました。
一方、義理の妹は、お別れする時間が短く、また火葬まで、一度東京に戻り普通に仕事をしていたので、実感がわかないのかもしれません。
あまりに突然で、何もしてあげられませんでしたが、葬儀について話している時に、「自分が死んだら、AC/DC(ハードロックバンド)の曲をかけて欲しい」と、言っていたことを、弟が思い出し、家族葬だし、爆音で流すわけじゃ無いから、思い切ってお願いしたら?と、言うことで、そのお気に入りの曲を流してもらいました。
本人の希望を叶えてあげられた。これは、残された私たちにとって大きなグリーフケアになりました。
弟は、長年、彼女を献身的に支えて来たので、細かいことは仕方無いとして、後悔は無い。と、ハッキリ言えたので、それだけは救いです。
最後に、
タイトルにある、Too much love will kill you は、イギリスのロックバンドQUEENの曲です。歌詞は分かりませんが、叔母の葬儀の帰りに、参列していた1人の叔父から、教えてもらった曲です。
Too much love will kill you
このフレーズ
捉えようによっては、色々な解釈ができると思います。私は、敢えてストレートに訳し、グリーフの苦しみそのものだな。と思いました。
私のペットロスセミナーでは、毎回エリザベス女王の
Grief is the price we pay for love.
グリーフは、愛の代償である。
と言う言葉を紹介しますが、やはり
愛が深ければ深いほど、お別れに伴う苦しみは深いです。
叔母の葬儀に参列したあと、東京へ帰る叔父の車で、クイーンの曲を聴きながら、色々話していると、ふと…
実は、私が座っているシートは、昨年亡くなった愛犬の特等席であったと教えてくれました。(私は、その犬となくなる少し前に会っています)そして、旅行に行く時は、いつもクイーンを聞いていたけど、犬はうるさい音が苦手だから、後ろのスピーカーは、切ってあったんだよ。とも、教えてくれました。
そして、
もう、配慮する必要もないからな
と、後部座席のスピーカーのスイッチを入れたのでした。
そんな時に、教えてもらった、この曲、この
Too much love will kill you
と言うフレーズは、ペットロスで「すごく寂しいんだけど、しょうがないよな…」と言う叔父の言葉と相まって痛々しく胸に響きました。
でも、愛犬の特等席に、他の人を座らせ、愛犬のために切ってあったスピーカーのスイッチを入れる瞬間に立ち会えたのは、光栄に思えました。