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ヒーローの産み方 〜生駒市長@HOLGオンラインサロンから考える〜

本日の学び

・生駒市はほんとうに先進的
・地方自治体職員の意識を「下請け」から「解決する主体」にアップデートすることが課題
・そのためには組織内コミュニケーションを本気でやるべき
・自治体3.0は職員意識がアップデートされた先にあるのでは?

ヒーローは誰だ!

ヒーローって言って誰を思い浮かべますか?

スーパーマン?ウルトラマン?仮面ライダー?
はたまたジャンプの漫画「僕のヒーローアカデミア」を思い浮かべる人もいますよね。

ではヒーローと地方公務員って繋がるでしょうか
多分あまり繋がらないのではないでしょうか?

HOLG仮面

そんなあまり繋がらないワードを繋げた
「地方自治体を応援するメディア Heroes Of Local Government」(以下HOLG)というメディアがあります。

https://www.holg.jp

元LIFULLの加藤年紀さんが立ち上げられたメディアで、
地方自治体に関するさまざまな情報発信や地方公務員アワードの開催するなど、
地方公務員を盛り上げることを様々実施していらっしゃいます。

そんなHOLGで地方公務員向けオンラインサロンが始まりました。
第1回のゲスト講師は先進自治体として知られる生駒市の小紫雅史市長さん!
https://www.holg.jp/interview/komurasakimasasi/
いいお話がたくさん伺えました。

小紫生駒市長のお話@HOLGオンラインサロン

小紫市長さんもオンラインサロンは初めてで慣れないご様子。

しかし、地方公務員のやりがいと不思議なこと、
そして自治体3.0について熱く語ってくださいました。
お話の概要はこんな感じでした。

・市町村は現場に近いのが面白いのに現場に出る人は少ない
      →市民と対話するときに反論してはいけないと思っているから
      →生駒市では行政がやるべきことをしっかりやった上で、
         市民とは反論も含め対話してよいと伝えている
・採用〜育成への意識が少ない
      →その影響もあり新規事業なども出てこないことが多かった
・生駒市では自治体3.0として住民にも汗をかいてもらっている
      →その方が長期的には街を愛してもらえる
・情報発信への意識が低い
      →誰も知らない事業になるくらいなら、やらない方がましと指導している
・地方自治体は首長の元に一つなので国よりも縦割りを打破しやすい
      →むしろ地方自治体の方が先進的にやっていけると思っている。

気持ちのアップデートが必要?

お話を聞いて自分が一番強く思ったのは、
地方自治体は国の下請けから独立した一つの主体になったんですが、
その役割の変化に職員の意識や組織の変化が追いついていないということです。

小紫市長さんのお話にあった、

現場になかなかでないこと
採用育成への意識
広報や新規事業への意識

などは全て、課題を発見して解決する主体として自分たちを位置付けられていないことが
その根本にあると思います。

つまり仕事の意義や内容は国などが決めており、
執行することが自分の仕事であるという組織文化から
アップデートがされていないということです。

それにより

現場に出て課題を拾い、意見を聴くこと、
事業を知ってもらい活用してもらうための情報発信、
課題を解決するためによりよい政策を検討することが、

イマイチ自分ごとになっていないのではないでしょうか。

そしてこれは各個人の職員の問題ではないのではないかと思っています。
もちろん広く世の中を見渡し自分を変えられる方もいます。
しかし組織の中ではそうでない人が大多数でしょう。

組織内コミュニケーションでできるかな

大多数の意識をアップデートしていくためにはどうすればよいのでしょうか?
そのための鍵は「組織内コミュニケーション」にあると自分は思っています。

民間企業ではあるべき自分たちの姿を様々な言葉で表現しています。
有名なのはリッツカールトンのクレドGoogleのDon't Be Evil でしょうか。

そして、それを組織内で内面化するため社内報やトップメッセージ、研修や人事評価などあらゆる手段を使っています。

自治体でも今の時代をしっかり反映した「あるべき組織の姿」を定め
それを内面化する組織内コミュニケーションを本気でやるべきだと思います。

これには組織のトップ層の本気が求められます。
小紫市長さんはOJTとしてこれを職員に行っていると感じました。

そういう部分があるからこそ、住民に汗をかいてもらう自治体3.0も
説得力をもってお話しできる組織が出来ているのだと思います。

まとめ

・生駒市はほんとうに先進的に取り組んでいる
・地方自治体職員の意識を「下請け」から「解決する主体」にアップデートすることが課題
・そのためには組織内コミュニケーションを本気でやるべき

ひょっとしたら小紫市長さんの話からはずれて理解しているかも・・・と思いつつ、とても学びの多い時間でした。

ちなみに講演後に少人数に分かれて懇談があったのですが、
なんと小紫市長さんと同じ組になりたくさんお話を伺う時間に恵まれました。
そんな意味でもラッキーな時間でした。

オンラインサロンというと堀江さん、キンコン西野さん、箕輪さん、田端さんのような有名人サロンが思い浮かびますが、とっても面白い場でした!

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