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今日うれしかったことを忘れる前に


急に夏日で、暑さに体がついていけない… 
庭の草刈りも追いつかない。
今週末は、草刈機で庭へ出動しなければ! 

こんにちは うさぎやです。
自閉症スペクトラムの息子と自身もADHDの母の凸凹な日々について書いています。

このあいだ、とってもうれしい出来事があって、忘れる前に書き留めておくことに。




息子は、ともかくよく喋る。自分の興味があるものに関してずーっと喋りづける。話を聞いて、相槌を打つこちらの方が疲れる位に。そうして、自分の世界に周りが合わせてくれたら、安心して一緒に楽しめる。(相手も楽しんでくれていたらいいのだけど…どうかな?)




これが、周りから提示されたものに自分から合わせるとなると、大変。
興味があることなら、何かしらの反応をするけど、興味がないことにはスルーしてしまうから、コミュニケーションが成り立たない。


人が大好きだけど、なかなか上手く関われないから、本人もつまらないだろうけれど、見ている私もどうしようもなく切なかったり、モヤモヤして腹立たしかったりする。


先日、そんな息子がとても素敵なことをしてくれて、うれしくて涙が出た。





2歳の頃から息子は音楽療法へ通っている。
先生は3人、ピアノの伴奏、歌と記録をそれぞれ担当して下さり、個別指導。
ピアノの音色の中で絵本を読み聞かせしてもらったり、一緒に走り回りながらサーキット遊びをしたり、この5年あまり、様々な試みをしてもらった。


途中、息子が疲れや不安などでどうしても行けない日や、私が介護の都合で行けない日などありながらも、何とか続けてこられた。これも一重に、先生方が温かく見守ってくれるから。



ほかにも様々な習い事に挑戦してきたけど、どれも続けられない中、音楽だけは続いてる。

息子の性質上、音楽に親しむ体験はレッスンの中でも稀な瞬間で… それでも先生方は本当によく息子の世界に付き合ってくれる。ウルトラマンやら鉄腕アトム、ゲゲゲの鬼太郎などのアニメソングを歌ったり、先生方の伴奏で息子はヒーローになりきり走り回るなどなど。


それが音楽療法なんですか?と、質問されたら、私は何と答えるべきか…。 正直なところ、私にはよく分からない。


息子にとっては、人との関わり自体が貴重な体験で、そこに音楽が加わり、楽しい感覚を共有する。彼の音楽療法は、そのような時間。


その日もいつものように息子のペースに合わせて、話を聞いてくれたり、パラバルーン遊びをしたり、笑いの絶えない時間はあっという間に過ぎ、おわりの歌の時間になった。


おわりの歌をしよう♪と先生から誘われると、僕はこれをする!と何やら楽器をすると主張している。今日はもう時間がないからと言われても譲らない。


なぜなら、彼は、その楽器でおわりの歌に参加したいと言っていたのだ。これまで、歌の最後にハイタッチはしても、一緒に歌うなどしたこともなかったのに。


先生たちのピアノと歌に合わせて、息子が鉄琴?を音を探るように鳴らしている。今までにない、とても優しくて、ぽかぽかしてくる音だった。演奏はたどたどしくて、ちょっとドキドキしながら聞いていたけど、お互いを思いやりながら奏でる音はとても素敵で、息子が周りの人に合わせて、こんな風に関われるのかと、静かな感動でいっぱいになった。


いつも、あー、また叱ってしまった(涙)と、がっかりしちゃうことが沢山ありすぎて、ストレス対処の漢方薬が手放せないけど、この日は本当にうれしかった。


こんなうれしいことは忘れないでいたいなぁ。


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