NICOLAI ニコライ
ニコライ
ニューヨークEDT
楽しみにしていたニコライのニューヨーク。
noseshopで嗅いだ時の印象とは若干異なっていたが
良い香り、ではある。
ただ、わたしが良い香りと判断した基準としてはシャリマーにそっくりだったからだろうと思う。
シャリマーはすべてのオリエンタル香水の始祖と
どこかで読んだ気がしたが、それは現代にも
通じているらしい。
ただ、異なる点があるのは確かである。
わたしが一番感じたのは、ニューヨークは気持ち悪くなるが、シャリマーは気持ち悪くならない、という点。
その点だけを見ても似ているようで、全く違うと言ってもいいのかもしれない。
シャリマーのトップは甘さをどこか匂わせつつも、煙たい中に覆い隠されていて、ミドルからは徐々に煙たさが晴れ、甘さが湧いてくる。ラストではトップの煙たさとミドルからの甘さが絶妙なバランスを作り、1つにまとまり散っていく。
対してニューヨークは、トップから甘さ全開シトラス全開である。色々と詰め込み過ぎている、バランスが悪い。しかも、トップ~ラストまで香りの変化もほぼなくシングルノートのような気がする。トップ~ラストまでの香料を公開しているにも関わらず、である。
同じような香りでも、ここまで調香師で違うものなのか。。。
たぶん、香料を使えば使う程、調香師のスペックに
よって香水の出来が変わるのだろう。
これは、あくまでわたしなりに調香を他者に説明するとして考えた例えなのだが、 、
調香を円として考えた時、その円の中で香料達がまとまるかバラけるか、が鍵なのか?
それとも、バランスが良いというのは綺麗にバラけている状態なのか。
調香は香料を組み合わせる事で香りを生み出すはずなのでバラけさせるのは根本的に違うような気もする。
うーむ、奥が深すぎる。
とにもかくにも、今回のニコライ・ニューヨークのおかげで、、
調香師のスペック、というか力の差が香水に大きく反映される事を痛感した。
そして、それがなんとなくわかるようになってきた事に成長を感じた。
ニコライ、残念だけど、たぶんもう他は試す事は
ないだろうなぁ。
今まで試した中で、他のも試したい!と
思ったブランドはごく僅か。
こんなにも香水は世の中に溢れているのに
不思議なもんだなぁ。。。
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