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いち病院薬剤師が『アンサング・シンデレラ』第6話を見た感想

今日は良かったです。
身近な内容でした。

身近なかかりつけ医、私にもいます。困ったら何でも相談します。
実は、子供が小さい頃にうつった風邪をどんどんこじらせて、最後、咳、痰、高熱。その頃、抗菌薬をむやみに使わないということを勉強会で聞いていたし、風邪くらい自力で治る、と、高を括っていました。それまで近くの開業医に行く考えがなかったのですが、重めの気管支炎になっていました。抗菌薬の点滴等をしてもらい、何とか治りました。確か、CRPも白血球も外来としてはえらい高かったです。

あれ以来、あの患者さんと一緒で、いけないと知りつつ、何かあればそこに行きたくなり、少しの風邪気味でも、とりあえず抗生剤、とりあえず薬ください、と思うところがあります。何でもバランスですね。最近は、少々のことで頼り過ぎないように気をつけています。

抗菌薬は超苦手分野ですが、耐性菌を防ぐために、適正使用が必須です。

CD(クロストリジウム・ディフィシル)腸炎には注意しないといけませんね。検査の結果はもう少し早く出そうに思いましたが。メトロニダゾールは点滴していましたが、フラジールの内服もありますね。

あと、セントジョーンズワート、セイヨウオトギリソウというサプリメントには本当に注意した方がいいと思います。精神系に作用する可能性があり(サプリメントではなく、医薬品として扱われている国もあるとか)、また、何より薬物との相互作用が多いのです。

業界向けに言うと、CYP3A4を誘導し、相手の薬剤の効果を減弱させるのです。

クールな薬剤師、調剤薬局から転職してきた刈谷さんが持っていた本が一緒だったので、つい写真に載せました。今年はコロナで試験もないと知り、勉強をサボり続けています。いけんなぁ。

世間話をしながら、患者さんの薬に関する情報、考えを引き出す、大変有用なスキルです。そんなつもりもなく、ただただ世間話をするだけの私がここにいます。つい、いらんことをしゃべってしまうんですよね。「お孫さんですか?かわいいですねー!」
「私も娘が〇〇で…」
「地域の活動されているんですか?すごいですね。お世話するのってなかなかできませんよね」

……ただ、しゃべっているだけ。でもまあ、そんな世間話の中から、実は…と薬の話を聞けることもあるので、よしにしましょうか。

身近な、親しみやすい、薬について何でも相談できる存在。薬剤師。そんな描かれ方に、今日はほっこりしました。

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