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病院薬剤師が他病院に入院〜医師への思い〜

闘病記
〜医師編〜

『惚れてまうやろー!』
って、昔流行った漫才師の決め台詞。調べたらWエンジンっていう漫才コンビだった。

医師は、生命を救うためならば人体に対する侵襲行為が合法的に許されている職業だとどこかで聞いたことがある。(正しい表現ではないことをお許しいただきたい)

誰が、微細な技術でリスクを背負いながら頭の中を触って治療しようなんて志す?医師は、その職を志す段階から、やはり一歩も二歩もまたその先の高みを追求しようとしている、尊い人々だと思い知った。
(実際には、あれ、どうなの?という場合も稀にはあるが…)

今回の担当医は、見るからにインテリで、何より話しても嫌な感じがしない。朴訥として淡々として、素敵な人だ。随分年下の若い医師だ。

最近、歳を経てから、医師とも合う、合わない、話しやすい、話しにくい、がはっきりしてきたので、まずはこの医師でよかったなと思った。
手術から集中治療室に戻り(とは私もこの時点では全く何も分からず)、医師から起こされ続けていて、眠いので無視して寝続けていたら、イケメン(急に名称変更)に思い切り肩を叩かれて「××さん!わかりますか?私が見えますか?」
「はい、見えます、イケメンですね」
「・   ・   ・   ?」

決死の告白は失敗に終わった。

「今日は何日ですか?」
「○月△日です」
「いや今日は(△+1)日です」「あ、そっか」
「今5時半です、手術は予定通り順調に終わりました。」

そのあと頭痛吐気。
隣近所はうるさいばっかり。
何時かわからず(時計の場所がわからないかない)辛いばっかり。緊急手術が入り、また術後の患者さんが入って来てうめき声をあげる。朝まで水分は飲めず、時間が長くて長くて。あれほどしんどいことはなかった。

低侵襲の手術、とは言うけど、術後はそれはそれは辛いものだった。

※※※※※
ここから下は症状について。テーマからは逸れる。

元々、非機能性下垂体腺腫の診断だったので、術前の症状としては軽度の視野障害。ホルモン異常はなく、その他の症状はなかった。

術後も、今までのところ、正常下垂体機能低下等によるホルモン異常はなさそうで、尿崩症や髄液漏などの術後の異常もない。

とはいえ、「可能性を否定するための質問」が、どんどん不安を掻き立てる。

「おしっこたくさん出てないですよね?」
「鼻の後ろからだーっと液は垂れて来ませんか?」

ないと思うけど、そうだったらどうしよう…。

経過は順調そのもの、らしいけど、当初は頭痛や吐気に苦しんだし、後半は食事アップによる腹部膨満等サイドのことで苦しんだ。

気をつけないといけないことがたくさんあり、退院後もしっかり療養を続けている。

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