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リーダーが代わるということ〜カープ監督交代〜

2022/10/2にカープの最終戦を見に行きました。誰が打つわけでもなく、ただただ淡々と試合は進み、今シーズン後半戦でよく見た光景をまた見せられて、何の盛り上がりもなく終わりました。

試合後には佐々岡監督の挨拶。
策も動きもない采配に少しばかりの疑問と苛立ちを感じながらも、同年代のためか、なぜか真正面から批判する気にはなれません。 



以下、佐々岡監督の挨拶から引用。

「選手はこの1年、本当に頑張ってくれました。残念ながら、わたくしの力不足で、みなさまのご期待に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいです。
わたくし佐々岡は責任を取り、今日このユニホームを脱ぎます。」

ここまで言ったところで周りからちらほら拍手が聞こえてきました。私は知らず知らずのうちに、気の毒だなぁ、監督って大変だなぁ、と監督に味方をしていました。

もちろん、最後まで挨拶してからの、監督の労を労う拍手が最も大きかったですが。

きっと、優しい人なんでしょうね、佐々岡監督。大本営の新聞にも大々的に佐々岡監督への批判的な記事が載っていました。書いても怒られないからではないかと勘繰ります。前監督や前々監督なら、怖くて公然と批判などできなかったのではないでしょうか。

結果が求められるリーダーが結果を残せなかった宿命ではありましょうが、なんとも切ないセレモニーでした。

リーダーが代われば、選手の起用法も采配も変わり、チームの雰囲気や成績も変わるでしょうか。新監督に期待がかかります。



私自身の働く環境も変わりました。この17年間、私自身の身の処し方が良くないせいで、つらくてしんどくて自分のパフォーマンスが発揮できない日々が続いた時期がありました。その日々が過ぎると、とにかく息をひそめ、目立たぬように大声を上げないように、なるべく静かに過ごしました。まあ、静かにしているくらいでもまだうるさいのですが。

そして、ただただゴールテープが切られるのを待ちました。その間に、自身も歳をとりました。ただ日々は過ぎ、何の肩書きもなく、ただの平社員として過ごしています。なぜ、辞めなかったのでしょうか。他に行っても今以上の待遇と環境はないと判断したからです。とはいえ、現場の実務を粛々とこなしながら、時には他部署の人と一悶着ありながら、患者さんからいろいろなことをおそわりました。 



私の職場でも、リーダーが代わりました。肩の重石がなくなった気がします。自由を取り戻しつつあります。そのせいで誰かを不自由にしてしまいそうです。


Tomorrow is a new day.
とはカープのブラウン元監督の言葉ですが、この言葉を最近頻繁に思い浮かべます。50を過ぎて、夢ができました。SNSを通して、ガツガツエネルギッシュに行動している人を見ました。他人の批判にカロリーを使うと心身共にダメージは大きいですが、前向きな夢を語るために動くのは心身へのダメージはないと信じます。

これまでは、
「天網恢恢疎にして漏らさず」
「お天道様は見ている」
の精神で、黙って、世間様に気づいてもらうのを待っていましたが、それでは誰にも伝わらない。少しは自ら動いて、どうすればよりよい職場になるか、平社員なりに提案していこうと決意した秋です。

これを、私は勝手に「他力からの自力」と名付けました。自分から動こうと決めたのは他力の出会いがきっかけです。

佐々岡監督、お疲れさまでした。
元カープの木村昇吾さんのコラムが興味深いので、貼っておきます。

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