見出し画像

母と散歩〜寝苦しい夜に〜

潔く、免許を返納した母。更新しなかったというわけ。何やら、テストを受けなきゃいけない年頃になったらしい。余力を持っての返納だろう。

こんな、見ず知らずの、交通の便の悪い田舎町にやって来て、半世紀以上。いつも誰かの世話をし続けて、私のような性格のキツい娘に罵倒されて、とにかく苦労人だと思う。

噂話も好きではないし、率先して前に出るわけでもない。ただ、ここにいる時間の長さが母をこの土地の情報通にしている。

自粛生活の春先に無理矢理散歩に出かけたけれど、体力の低下は著しく、学校生活に戻るのに相当なエネルギーを要した娘。

春先よりも、もうすぐそこまで来ちゃってると身をもって実感するCOVID19。でも、冬休み明けに体力がガタ落ちするのは防ぎたい。

母、私、娘で散歩に出かけた。春先とは違い、母が道先案内人だ。買い物に行きやすい、自分で開拓した路地を、しっかりした足取りで歩きながら教えてくれる。余計、元気になったんじゃない?

昔から残る路地と、新しい道が入り混じる。昔はどこをどう歩いていたのだろう。今の風景が昔のそれを思い出すことを阻む。

突然、小さな私をおぶって、小児科に連れて行ってくれたり、明らかに民家の2階にあるような眼科に連れて行かれたりしたことが思い出された。



猫が座ってじっとこちらを見る。動かない。シャッターチャンス!カメラを出して準備を始めると、歩き出した。猫は気まぐれだ。

猫つながりで、知れば知るほど大好きになるお笑いコンビのかまいたち。かまいたちの山内健司さんが書いた本を衝動買いした。その名も『寝苦しい 夜の猫』
すぐに読みたい気持ちが強過ぎて、今夜は本当に、寝苦しい。

https://www.amazon.co.jp/dp/4594086799/ref=cm_sw_r_cp_awdb_imm_c_8pq6Fb045KAZF

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?