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国内農業生産にも影響 新型コロナウイルス感染症による技能実習生の来日不能で

新型コロナウイルス感染症が全世界的に拡大し、人の移動が大きく制限される中で国内農業にも大きな問題が出てきました。日本の農業を下支えしてきた、技能実習生の来日不能による人手不足です。

北関東や北海道の事例が報道されていますが、経営規模の大きい農業法人ほどこういった技能実習生を受け入れている実態が日本政策金融公庫などの調査で確認されています。

これから暖かくなって農繁期に入る中で、このような形での農業人材不足が顕在化すれば、感染症の拡大当初に政府が「主な農産物は国産なので供給に問題はない」という発言をしていた頃とは状況が大きく変わり、夏・秋以降の農産物生産や供給に支障が出てくることが懸念されます。

もはや農村地域で新たな作業者を見つけることが困難な状況下ですから、一案としては今回の感染症による経済停滞で失業者の増加が予想されることを受け、農業でそういった人材を雇用することに補助金を出して人手不足を補うという手段もあり得るのではと思います。

アメリカでは世界大恐慌以来の失業率増加が予想されているので、日本も同じような状況にならないという保障はありません。この未曾有の出来事を社会転換の契機と捉え、産業間での人材移動を促すような取り組みを促進することも、必要だと考えます。

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