営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の設計ガイドラインが公表されました
第6次エネルギー基本計画も閣議決定され、2030年に向けて更なる太陽光発電の導入拡大を目指していく中で、適正な事業実施を支援する設計ガイドラインの策定が進んでいます。
そして今回、特殊な設置形態(傾斜地設置型・営農型・水上設置型)の太陽光発電システムの設計ガイドライン2021年版が公表され、やっと営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)も設計ガイドラインが出来ました!
このガイドラインの策定委員会には私も委員として参加し、足かけ2年に亘る議論を経て公開に至ったことは感無量です。
営農への考慮事項も最大限盛り込んだ内容
今回のガイドラインでは、営農型太陽光発電の前提となる農業を継続していくために考慮すべき事項を最大限盛り込みました。事業計画策定段階での農地の利用状況や農作物の調査、作土層の確認、配置設計における農作業や隣接農地への配慮、雨だれへの対処、農業資材による腐食と防食、ケーブルの切断対策など内容は多岐に亘ります。
ガイドラインの趣旨から農業分野への言及には限りがありますがm私のこれまでの経験・知見を最大限投入していますので、是非とも皆さんの事業の参考にしていただければと思います。
実はまだ暫定版
ガイドラインの前文にも書かれているのですが、本事業は2022年度末まで継続するもので、まだ完成したとは言えないステータスです。
今後は実証実験のデータや追加調査などを踏まえたブラッシュアップが行われていきます。その結果などは、また情報が出せる状況になりましたら逐次お知らせしていきます。