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RE100

RE100の最新レポートが公表され、その内容が話題になっています。日本からも続々と参加意志を表明する企業が出ていますが、残念ながら他国の企業と比べてその取り組みの遅れ・目標値の低さが目立つ状況です。

RE100に加盟している企業はついに200を超え、電力消費量は合計2,280億kWhに達していて、南アフリカを超えインドネシアやオーストラリアに迫っています。もはや、十分にエネルギー政策に影響を与える主体となってきました。

加盟している企業の目標値を見ると、平均で2028年にRE100を達成するとしており、3/4は2030年までに達成するとのこと。しかも、既に34社が100%を達成し、75%以上だと70社、50%以上だと100社になります。

ちなみに、日本は「再生可能エネルギー電気の調達が最も困難な国」の第4位に入っています。(中国、ロシア、アルゼンチンが上位3カ国)とても不名誉なランキングであるとともに、エネルギーミックスにおける2030年時点の再生可能エネルギー比率が22~24%という低位目標に留まる以上、致し方ない評価でしょう。

国内のRE100加盟各社の目標値を見ていくと、2030年以降というだけでなく、2050年を達成年次とする企業も見受けられる状況です。気候危機に向けた対策としての再生可能エネルギー導入の加速が求められる中で、RE100に加盟する意識があるのであれば、目標達成に向けたスピードも他国に遅れを取らないことを期待したいと思います。


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