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「あとどれくらいさぁ」-tour 2021"Feel Black"/the peggies 行ってきて思うこと


三日経ってもまだ右腕が筋肉痛で痛い…
そんなことを思いながら書き始めたのが火曜日。そしてなんと気がついたら金曜日の夜になっていた…。


7月10日(土)にEbisu LIQUID ROOMで行われたtour 2021 "Feel Black"のラスト公演に参加してきたので、備忘録的に色々と書いていこうと思う。

今回のライブは特にMCや曲中の動きで想いがたくさん伝わってきて、受け取ってばかりで凄くもどかしくなってしまった。
なので、溢れる想いを宇宙の隅にでもこうして放り投げておこうかと思った。誰かに届くといいなぁ。

こういうのものは、本来ライブ直後に書いたほうがいいと思うのだが、意外と終わった後は起きていたことを冷静に思い出せなくないだろうか?
「今のは本当に現実だったのか…?」
みたいな、そんな感覚はあると思う。結構体力ごっそりと持っていかれるし。

以下、ライブ前~ライブ終わりまで色々と書き連ねていく。
真面目な感想が見たい方は、目次で曲ごとの感想まで目次で飛ばしてもらえればと思う。
ライブ前の話は個人的な内容かなと思うので。個人的じゃない感想ってなんぞやとも思いますけども🤔

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Before/ライブ前

遡ること約3ヶ月前、同じくリキッドルームで行われたHyper Blueラスト公演での終盤。
「7月にライブやります!」
ライブ終わりの絶望感を吹っ飛ばす宣言。
この言葉に何人のペギーズファン達が救われただろうか。私の場合は体感で3ヶ月寿命が伸びた。


終わった後、貼り出されていた最速先行予約の告知。
色々迷った末に帰り道で即申込みをした。

今まで日程の不安やコロナの影響で申し込みを遅くしていたのが仇となったのか、ギリギリ目線は合いそうだけど遠い…みたいな、もどかしい位置が続いていたからである。
その為、「今度こそ!」と並々ならぬ気持ちで今回のライブを待っていた。祈りは通じるのだろうか。

ところで、ペギっ子の皆様方はライブの日までどうやって過ごされているのだろうか?
ライブの日付に丸をつけてカレンダー前でソワソワするのか、チケットの番号が早くなるように祈るのか、はたまた物販で何を買おうかと思案を巡らせるのか…

私はライブでやりそうな曲を予想して、それを聞いたりするのが好きだ。​

今回の予想の本命はなつめきサマーEPから。
ここの曲をやるとすればもうこのタイミングしか無いだろうし、一曲は絶対に聴けるだろうとガチガチの推測。あと夏だから花火とかも聴けるかなぁ…とか。

Before/ライブ当日

ライブの日って何時に会場入りするのが正解なのだろう。
あんまりにも早すぎると迷惑だろうし時間を潰す術がない。かといって遅すぎると色々敗北してしまう。
ここの匙加減は一生掴めなさそうだと思う。

今回は過去物販で敗北し続けた反省を活かし、出来るだけ早めに行こうと思い15時半頃到着した。
ひとまず、くろにくろTシャツ(3,000円)・未来に戻れそうなタオル(1,500円)・メンバーが描いた缶バッジ(500円)を購入しショッパーバッグを召喚。
マグカップと扇子はライブ後にと思い一旦買わなかった。
今思えばこれは大悪手である。

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缶バッジはゆうほさん仕様のものだった。イラストが可愛い。
そして、私は一発でラメ入りを引き当てるような豪運を持ち合わせていないと知る。人生は悲しい。

一緒に写真にしたかったタオルくんとシャツくんは、未来に戻るために洗濯機の中を泳いでいる。
ドラム式洗濯機ならタイムスリップが出来るらしいから先に未来に行ってもらおう。(実はこれ書いている間に洗濯終わってしまったのだが。)

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そんなことは置いておいて…
買い物をさっさと済ませた所で、時間はまだ15:40頃。たっぷりと時間が余っている。皆さんは一体何をして過ごしているんでしょうか。

私は入場までの時間、恵比寿周辺を散歩していた。
途中、ガーデンプレイス方面に行くとヱビスビール記念館があり、入館料無料でいい時間潰しをさせてもった。
中にアルコールを提供する場所があるので、感染症対策に入念な印象を受け安心して見学できたし、何よりお酒は好きなのでいい時間を過ごせた。
あらゆるエンターテイメントが徐々に許されるようになっていけばいいなと思う。


17時直前にリキッドルームに戻ってくるともう人が沢山待っていた。
みんな早い。危うくまた敗北しかけた。
慌ててイープラスからチケットダウンロードすると、表示された番号はAの前半代。

…Aの前の方。

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ち、近いッ!!!
最速先行予約って凄い。3月28日の自分を褒め称えたいと思った。

会場に入ってから流れる(一部からの根強い販売リクエストに定評がある)インスト版の各曲を聞きながら「あぁ、この場にもう一度やってきたんだなぁ」と感慨にふけって待つこと暫く…。

会場が暗転、そしてぺぺぺぺRemixじゃない入場曲と共に現れるthe peggiesの三人。

まずマキコさんがめっちゃピンク色になってて格好良かった。みんな思ったんじゃなかろうか。
いつものように元気に登場してファンを安心させてくれるみくさん。笑顔は世界を救う。
そして近いゆうほさん。ほんと近い。半径3m圏内くらいに居るんじゃなかろうか。


開始直前。最初の曲は何だろうと気になって仕方なくなる。野球観戦に行く人は、スタメン発表の瞬間と似た気持ちといえば伝わるんじゃなかろうか。少し違うかな。

keep passion, keep distance and Feel Black.
ライブを駆け抜ける準備は出来た。

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01/明日

ここからは個人の解釈が続く。ずっとそうだったけどね。


この曲は構成が本当にオシャレだ。
夕日が目に浮かんできそうなスローテンポの序盤と、青春と小恥ずかしい本音が駆け抜けていくような中終盤。
音源版ではもう一度別れのシーンに戻ってくる。はじめて聴いた時思わず泣いてしまった。

個人的に一番好きな箇所は、ラスサビ前「君といたこと…」で静かになる場所とその後のベース(Cから降りてくるデデッデッデッデッデッデー)の部分。
リズムが少し違うけど、君のせいの降下パターンと音階が同じでアルバム通じて聞いた時に際立って泣ける。

ところで、「明日」っていつ歌われるのがベストタイミングなんだろう。
最後に歌われる明日に向けた明日と、最初に歌われる今日から見つめた明日

12月と3月の東京でのライブはどちらも最後に歌われていた。
ライブが終わる寂しさを感じながらも、それでもまた絶対に会おうぜという気持ちで終われる。
もしカラオケに行ったら、最後に予約するthe peggiesの曲歴代1位だと思う。
前述したように、Hell like Heavenを通して聴いた時なんかは、自然と涙が溢れるくらいラストの曲オーラが漂っている。


一方で最初に歌われる明日
これはどこかへの宣誓のような、意志を持った力強い重みを感じる。


コロナなんてなかったら、今頃そんな風に感じることもなかったかもしれない。
ウイルスくんは、ありふれた幸せの尊さや、全てはきっかけ一つで簡単に崩れ去ってしまうことを残酷に叩きつけてきた。

この曲が歌っているのはそんなありふれた日常で、かつ、今は願っても遠い過去の思い出になってしまったものだと思う。
当時は特別とも思ってなかった光景や、126円で買える(私の場合はゆうほさんより若干年下なので、恐らく130円出さないと買えなかった)青春も、確かにそこにあったはずなのに色褪せてしまっている。

これは凄く当時の自分が恐れていたことだ。
楽しかったことを忘れたくない、ずっとこのまま時間が止まればいいのに。いわゆる、ディズニーランドの帰り道現象(舞浜効果)だ。
今勝手に名付けたので調べても出てこないが。


それはそれとして…
それと同時に、忘れてしまうのは健忘性の生き物だから仕方ない。そうやって大人になっていくんだとも思っていた。
若いながらによく悟っていたと思うが、それでも寂しいもんは寂しい。

この曲が歌ってくれているのは、
そうやって悲しくなることは当たり前なんだ。
それでも今日に心が置いていかれないためには「明日」を約束するしかないんだ。
と、そんな前を向ける強い意志だと思う。

明日を約束したって、それが本当に訪れるかどうか分からない。
「またいつか」の友達の顔は忘れてしまうし、「絶対やろう」の同窓会も一生やらないかもしれない。
でも、今また絶対に会いたいという気持ちは嘘じゃないはずだし、そう強く願うことは許されてもいい。


これから過ぎ去っていくライブは一瞬のことで、終わったらまた思い出になって色褪せてしまうかもしれない。

それでも増えてゆく思い出はいつの日か背中を押してくれる。だから今を楽しんで、また絶対に会おう
最初から歌われる明日では、そんなことを歌ってくれているんじゃないかと思わされるのだ。

だから私は、最初に歌われる「明日」も大好きだ。
歌われた瞬間がいつでもベストタイミング。


02/青すぎる空

夏っぽい、青春らしい曲といえば勿論これも忘れられない。
最初からもうエンジンフルスロットルだ。

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スタメン発表、1番:明日はいつも中軸を打つバッターが先頭打者に入ったみたいなインパクトがある。
そして、2番:青すぎる空は強打も巧打もこなせる素晴らしい選手。
序盤からチャンスメイク必至である。

私はかなり前の方にいたので、ライブ始まる前は変なところで手突き上げたり拍手したりで後ろに迷惑かけないかなぁ…と若干心配してたのだが、会場全体の熱量が凄く高いのを感じてもうどうでも良くなった。恥かいたっていい。

因みに「青すぎる空」って何のことなんだろうか。この答えは三者三様。
聞き手によって自由に変わるよう作られていると思うが、個人的には憧れに近い何かだと思って聴いる。

足跡の話にも通じる所があるが、憧れの存在を「自分には関係のない遠い世界の話だ」と割り切って逃げるのは楽なことだと思う。
それと同時に、本当はこうなれたらいいのになと思う自分がいることにさえ気が付かなければ。
もしくは、ただ本音に気が付かないようにしているだけかもしれない。

この青すぎる空が 僕には似合わないなんて思っていた

こんな風に。
同時にこの行為は苦しさを生む。憧れる自分がいなくなる訳ではないからだ。そうやって自分を否定して棚に上げ続けるのは苦しい。


この青すぎる空は、それに気がつけた人にくれる最後の一歩なんじゃないかと私は勝手に思う。
出来れば高校生くらいの時にこの曲が欲しかったなと思うが、今からでも間に合うはずだ。
飛び込んだらもうそこなのだ。


03/GLORY

一つだけ、ただ一つだけコロナに感謝することといえば大声を出しまくらずに済んだことだ。勿論声出せるに越したことはないが。
もしこの曲順でOKだったら、冒頭の「声が枯れるまで…」で既に声ガッサガサだったと思う。
今回のライブは本当に序盤から飛ばしている。
初回でノーアウト満塁くらいには飛ばしている。


会場全体からも手拍子が鳴り響いたり、挙げた手が一斉に動いたり。
熱気が凄まじかった。

観客は誰も声を出してないはずなのに何回も何回も叫んでるように錯覚したし、ペギーズの三人は一人ひとりに精一杯メッセージを送ろうとしてくれてるのかなと感じた。ペギーズいいライブ

そう思うと此方もたくさん返したくなり、何回も何回も手を伸ばす。
途中で何回か三人と目が合ったような気がした。最高だ。
私はどうやらペギーズの眼前では◎ィ■ーパレードではしゃぐ幼子になってしまうらしい。
錯覚じゃないと信じたい、こうなってしまうのは一体誰のせいなのだろうか…

04/君のせい

君のせいです
上位打線が強すぎる。初回から早速満塁ホームランが出てしまった。
二郎系ラーメンで天地返ししないで食べるみたいな重厚感。違う気がするけど。

君のせいは湘南・江ノ島ルートをドライブしながら流したい曲ランキング第2位だ。
the peggiesのタイアップは毎度作品を見る度に思うのだが、本当に丁寧に作られているなぁと思う。私は何様なんだろう。

ペギっ子歴の浅い私がペギーズを知ったきっかけもこの曲だったのだが、作中の描写であったり登場人物の心情に本当に寄り添って書かれているなぁと感じさせられる。
それでいて、単体で聞いても全くと言っていいほど違和感がない。

曲と作品を合わせて好きになる、曲のお陰でさらに好きになる
こういう理想形を実現するのは本当難しいことだと思うのだが、毎回高いレベルで実現している。
優しい人間にしかこういう高度な歌詞は書けないと思う。(私は本当に何様なのだろうか…)


また、ライブだと毎回ゆうほさんが麻衣さんさながらの狙い撃ちをしてくれる。
私はハートのマシンガンの一直線上にいたので撃ち抜かれた。幸せな死だ

えのしま

ちなみに、湘南・江ノ島ルートをドライブしながら流したい曲第1位は最終バスと砂時計
みんなもシングル「君のせい」を買って聞いて欲しい。私は歌詞カードを見ながらあの曲を聞くことに意味があると思っている。


そんなこんなで会場のボルテージは最高潮。
君のせいが終わる頃には私はライブ始まったばかりなのにもう結構ヘロヘロだった。君のせいだよ。

そこから始まる今日初のMC。私はMCが好きだ。


アーティストのライブに行く目的は色々あると思うが、私はライブでしか出来ないコミュニケーションが一番だと思っている。

目の前でアーティストが「伝われ」と思っている物を受け取りたい。
その上で「伝わったよ」という気持ちをその場で伝え返したい。

これは曲だけに限らずMCでもそうだ。
どういう気持ちでそこに立っていて、何を伝えたいのか。どういう想いで歌っているのか。
それが活きた言葉で聴けるのはとても幸せな気分になる。

そういう意味で、ゆうほさんのMCは観客一人ひとりに寄り添う印象を受けて温かい気持ちになる。
私が歌やMCから全ての想いを完璧に理解することは出来ないけれども、伝わったことが伝わってほしいと思ってることを「声がなくても気持ちはちゃんと繋がってるよ」と言ってくれたり。

ライブ中は何回もデ○ズ※ーパレードの錯覚みたいな、独りよがりなんじゃないかという不安になってしまう。
そこも見越して気持ちを汲んでくれているみたいなMCをされていて優しいなぁと感じた。みんなもきっとそう思ってる
心の声を拾ってくれて歌にしてくれてるんだなぁ…(独自解釈)

05/スプートニク

そんな君におくる歌、スプートニク。
ずっと生で今のペギーズが奏でるスプートニクを聞いてみたいと思っていたのだが、私は今回ようやく生演奏を聞くことが出来た。

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夜空を思い起こさせるような疾走感と物寂しさが素敵な一曲。
ライブでこの曲を昔から聞いていた先輩方が羨ましい限り…

スプートニクは詩的過ぎて、自分の知識だけじゃ永遠に真意に辿り着けそうもないなぁと思う。
自分と同い年くらいの人がこれを書き上げたんだと思うと、もっと成長しなきゃいけないと感じさせられる。

「君」は遠くなのか、亡くなってしまったのか。
5文字の言葉は何なのか。さようなら、ありがとう?
扉は何故重くて赤いのか。
つかず離れずのスプートニクはどこを飛んでいるのだろうか?

求ム、有識者の意見。
ちなみに東京から約1622キロ離れただと大連(1632kmらしい)が近い都市だ。何も関係ないと思うが。


06/ネバーランド

イントロから最高にクールな一曲。
みんなにとってのネバーランドはどこだろう?私の場合は渋谷区東3丁目

この曲を最初に聞いたときはライブ仕様だなと思っていた。
リズムが良くて語感を重視して作られてるなぁと。でもこの曲、これだけじゃないと思う。

拭い去ったはずの夢とか、最低最高を繰り返しとか、他の曲にも通じてきそうな表現が沢山ある。
根底にはちゃんとゆうほさんの世界観が流れてるんだなぁと感じさせられる。独自解釈だが。

自分の中で一番印象的なのは「」という言葉。嘘は誰についているのだろう。

嘘をつかれて嫌になるとか、嘘なんか言わないでよみたいなものとか、そういうパターンの歌は世の中に一定数あると思う。
しかし、ゆうほさんが書く嘘は大体の場合自分が自分につく嘘のことのように思える。スタンドバイミーとかは多分違うが。


例えば最初の「ついた嘘と作り笑い…」の部分。
間違ってるかもしれなが、その前で一人空を仰いでるし午前5時だから多分一人でいる。
嘘をつくということは相手がいると思うのだが、それはやっぱり自分自身で、かつ拭い去ったはずの夢やそれに対する本音への嘘なんじゃないかなと思える。なんだか足跡っぽい。

この曲のもう一箇所の嘘、嘘だああああああの部分。
ライブでも最高に盛り上がって大好きだ。

憧れや希望を諦めきれない、諦めない気持ちが出てていいなぁと感じる。
否定的で客観的な自分を否定して、自分の本当に欲しいものを手に入れようとする。
そんな力強さが込められているのかなぁと考えてしまう。

こういったエネルギーを生で感じられるからライブは最高だ。
生きる活力が貰える。次のネバーランドはどこだろう。

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中野区中野4丁目だ。みんなもBe ORANGEツアーに行こう。


07/weekend

前半のアップテンポな曲達とは一変し、みんなで踊ろうと宣言されて始まるweekend。
ノリノリの曲も大好きだが、例えばFortuneやこんな曲調も本当に好き。
動きの多いベースラインが一層際立つし、気怠さを伴って前に進んでいくメロディーも凄くオトナに感じる。

ここまで読んでくれてMV見てない人はきっといないと思うが、いるとすれば是非見て欲しい。オトナカッコカワイイという単語が相応しい。

ちなみにweekendのBメロ、ハンドクラップしたいなぁと思うのだけれども会場でやるとマイノリティなので恥ずかしい。
MVでいうと0:58~くらいのアレ。可愛らしいし格好良いから流行ってくれないかなぁと思うのだが…
同士募集中。重ねていくだけ、探り合うことはやめて踊ろう。

08/Unleash

weekendが始まったな~と思いぼうっとしていると、気付けばSunday morning
上手いこと並べるなぁ本当に。


ラジオからの新曲発表で、初めてこの曲を聞いた時の衝撃たるや凄まじいものがあった。

冒頭のベースラインといい、ギターフレーズや歌詞、歌声、リズム。何をとっても格好良い。ギター譜が欲しくなる。
テンポがぎっちりガッチリしすぎていないので、雨が滲んできそうな雰囲気を感じるのもfeel so good. 今みたいな梅雨の時期にピッタリだと思う。


昨日よりも素晴らしい今日を、ってとてつもなく難しい理想形だと思う。毎日がそうなら人生スーパーハッピーだが、実際にはそんなことない。人生は難易度ハードだ。

それでも自分が自分らしくあれる瞬間を、目の前の瞬間を大事にしようと思わされる。
気怠い雰囲気を纏いながらも、前向きな力強さを含んでいる。

ライブで歌われている姿は本当格好よかったです。Unleash、あぁ。


09/はちみつ

人生で一番恐ろしいことは、幸せになれないことではない。
目の前の幸せを失ってしまうことだ。

それっぽく書いてみたが、こんな格言は存在しない。

幸せすぎて怖くなることが私にはある。
君がいなくなったらどうしようとか、裏切られたらとか。

自分に振り返らなくなってしまったらどうしよう。
ないだろうか?こういうドロドロとした黒い感情。

こういった心情を乗り越えて相手を信じたり、欲しがるのを我慢したりすることが、ひいては大人になるということだとも思うが。
私も今より若い時、そういった感情が心のなかで暴れて壊れそうになることが多々あった。これは本当に怖い力を持っている。

恐怖心や猜疑心、不安、嫉妬、一生追いつけない過去。

君の過去も愛せたならどんなに楽なんだろう

いくら綺麗事を言ったって、君の過去も愛するなんて難しいと思う。
大人になった所でこうした気持ちがなくなる訳じゃない。


だったらこの感情の特効薬は何なのだろうか。
私は、心配なんて一切なくなるくらい愛してもらうことだと思う。その後また不安になるんだろうけどね。

こうしたドロドロの気持ちを掻き分けてくれるくらい、愛されたいと心の奥底で願ってもいいでしょう。
それこそ甘い蜜に溺れて息ができなくなるくらい。
この感情をマグマとか溶岩みたいな言葉じゃなくて、はちみつと全体を表現しているのが本当に美しい表現だと思う。


そして、私が今回のライブで一番ビビっと来たのもこの曲だ。
別に大恋愛中って訳でも、失恋したてって訳でもない。
目の前で歌ってる姿がどこかに向かっていくように見えたし、歌声に命が篭もっているように感じたからだ。

特に落ちサビ「もっと君に愛されたいの…」からの、消え入るようで幼さをも少し感じさせるような声。
昔のゆうほさんの歌い方に近い感じを覚えた。

その後一気にクライマックスに突入した時のギャップといい、ここの歌い方が演出的・音楽的にも際立って感じた。ライブ音源化して欲しい

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はちみつは、生まれたての小さな子にはなので気を付けましょう。


10/アネモネ

「アネモネ…」て仰った時のアネモネの言い方が可愛くてキュンと来た。音源化して欲しい

それと同時に心が痛くなる。
過去の色々なことを痛いくらい思い出させてくれる。アネモネにはそんな毒が宿っている。

この曲の一番好きな場所はここ。

「ねぇ昨日面白い映画を見てさ」 君に電話しようとして手を止めた

ここで泣いたことがない人は多分失恋したことがない、おめでとう。(※個人の感想であり効果・効能を示すものではありません)

エレキギターをあれだけ泣き叫ぶように鳴らした後に、一転してこの言葉。
あぁ君はもういないんだなっていう事実だけがストンと落ちてくる残酷さがある。
全体を通して歌詞が本当に心を殺しにきていると感じる。

蕾のまま終わりを告げた恋でした ごめんねも言えないまま。
これが最後の恋だって思ってたし今も思ってる バカだよね ごめんね。
隣にいてくれるだけで それだけで良かった。

私はまだライブ途中なのにうるうる来てしまった。
赤いアネモネは、蕾のまま咲くのを待っているというのも悲しい。


11/グライダー

大好き。ペギーズ中毒になった原因の一つ。
曲調も爽快感たっぷりだし、歌詞にたくさん背中を押される。


"もうダメだ"とか"後戻り出来ない"とか、この曲に出会う前はそういう考えをすることが多かった。まだ結構若い癖に。
時間やタイミングを言い訳にして、自分にはどうせ無理だからさと諦めることばかりだった。
足跡で言われていたみたいに、憧れを自分打ち消し用に使っていたんです。

前じゃなくて後ろを見てみろよ これからだって気づくはずさ

何歳になってもこの事は忘れないでいたい。


そんな、私達に翼を授けてくれるグライダー。
叫んでるけど透き通った声で叫ぶのが印象的。僕らの戦闘機はまだまだ大丈夫さ
ライブでは直前のアネモネでおセンチモードに突入しかけていたのだが、グライダーはエンジン全開で吹き飛んでいく。
うぉ~~うお~うお~おお~… 早く声出せるようにならないかなぁ…


曲が終わった後、MCでこの曲を書いたのは19歳の頃だから何年も前という話をされていた。
19歳にして比喩を織り交ぜつつ、ストレートに歌詞を描写出来るのは並の人間じゃ出来ないと思う。

冷静に考えて凄いよなぁ…
私は未だに(当時)年下の子の言葉に背中を押されている。


12/LOVE TRIP

愛の旅に出ようぜ!から始まるLOVE TRIP。

コードの構成も好きだし歌詞も最高に良い。さっきから良いしか言っていないが本当に良い。

溢れる思いは幾つもあるけど君に伝えたい言葉は幾つもないな

天才的。少なくとも5年以上前に書かれている曲だと思うのだが、音も言葉も鮮度が高いまま今の自分に突き刺さってくる。


こんなにもストレートに歌詞が突き刺さってくるのは、メロディの秀逸さと誰でも一度は感じたことのありそうな甘酸っぱい言葉選びをされているからだと思う。
溢れる思いは…の部分で先頭の音だけ半音づつ上がっていくのが、思春期の不安定さと甘酸っぱさを際立てていい。そう聞こえる。


「はちみつ」では愛されたい気持ちがこれでもかと全面に出ていたが、LOVE TRIPでは

君がいなくても僕は息を続けるよ でもそれでも君が必要なんだ
僕がいなくても君は大丈夫さ だから君を選んだんだ

ですからね。強い。
結局恋をするってこういうことだとも思います。

恋をするのも自分で、相手とどれほど心が近付こうが最後は一人。
一つになんてなれない。
だから時にはドロドロの感情を抱いてしまうことがあるけど、一人で立って君を愛して生きていく。

僕が僕らしく、君が君らしいまま愛し合えるように、ペギちゃん達はこの恋を歌ってくれてるのかなぁと思う次第だ。名曲すぎる

このMVも可愛らしくて大変良いと思う。
3:30頃めっちゃ危ない、ライブ中も転ばないよう祈ってしまう…。

そして「愛を求めるよ」ところの愛の歌い方が、"スプートニク/LOVE TRIP"版と"Hell like Heaven"の2019年版でぜんぜん違うのがたまらない。


13/足跡

スピード感あるメロディーに洗練された歌詞、目立ちがちなサウンドの裏でしれっとえげつない動きをしているベースやドラム。
そしてヒロアカっぽさ。
どれをとっても最高に格好良い


実は、足跡を最初聞いた時にはしっくり来ないなと個人的に思った。
聞いていて気持ちよかったし、アニソンぽい仕上がりで良く練られた構成も相まって格好良いとは思った。
だけど何故か歌詞が頭にあまり入ってこなかった。
初めてのライブで聴いた時も曲の全容を理解出来ていなかった気がするし。

今ならその理由がはっきりと分かる。
歌に込められた想いを受け取る覚悟が全く出来てなかったのだ。


転機は発表から少し経ち、ゆうほさんが足跡に込めた想いをインタビューを見聞きした時。

この曲を作るのにとても長い時間をかけた事。
自分と向き合い過ぎて壊れそうになった事。
その他にも色々と、この曲に対する並々ならぬ想いが伝わってきた。

重要参考文献。こうして見てみると、過去の色々な曲にも通じる部分があるなぁと気が付かされた。
この曲は4分弱の作品ではなく、25年少しと4分弱の足跡が記されたもの何だなぁ…と。ピカソが言ったとされる30秒の逸話みたいに。


なるほど、そりゃ数回聞いただけじゃ受け止めきれないよ。
そして、そうやって想いの篭ったものだと理解してからこの曲を聞くと、見えてくるものが全く違って見えた。

自分の様々な憧れであるとか、なりたい自分像が頭の中をチラついて、歌詞がすんなりと滲みてくる。

この曲を大好きになるのに、そう時間は必要なかった。


そして迎えた今回のライブ。足跡を前にして(後ろにして?)群を抜いて長い、ゆうほさんのMCが始まる。

私はMCの時間が大好きだ。大事なことなので二回言いました。


ツアーが無くなってしまい自分と向き合う時間が生まれたこと。音楽活動の意味。
そんな中で足跡の歌詞を書き続けながら、その結果体調を崩してしまったりもしたこと。

体調に関して、身の回りの人に本当の事は言えず、仮に言えたとしても"本当"が喉を通りかけた途端にビビって「なんか最近しんどいんだよねー!でも大丈夫ー!」とソフトにライトにしか伝えられなかった。

これは上述したゆうほさんのnote後編にある自身での回顧だが、こういう心情は凄く分かる気がする。

きっと周りの人にも気が付かれてしまうレベルで本当に体調が悪く苦しかったんだと思う。
それをちゃんとストレートに体調が悪いと伝えたら、周りの人は本気で心配してくれる。(ある程度の人間性を持っていれば。)

でも残酷な話、心配なんかして貰ったところで自分の体調は良くならない訳だ。多少の救いはあっても焼け石に水。
また、ネガティブな話題を出すと場の空気も淀んでしまうし。


それに、ある程度の人間性があれば心配してくれるって分かっちゃいますし。
そういう心配って、向けさせた心配ってどうなのよと思っちゃいます。人間って捻くれてて嫌だなぁ…
(※個人の感想であり効果・効能を示すものではありません)

こういう辛い時に欲しい言葉って心配や労りの気持ちのはずなのに、抱えた痛みを理解されてないと思う時に放たれる同情の言葉は、寧ろ自分を苦しめる。
100%理解なんて人類がニュータイプにでもならなければ無理でしょうけれども。

「あぁ、やっぱり誰にも分かってもらえないんだ。」

追い詰められてる人間はそう感じる。(私の場合は。)


相手に無駄な心労もかけたくないし、要らない同情はされたくない。
そうすると出てくる行動は何か。
自然と本音に急ブレーキがかかって濁すことしか出来なくなる。

そうやって相手に気苦労をかけず、大ごとにならないうちに自分が悩みを克服して強くなればいい。
結局は立ち上がるのは自分で、どこまで行っても一人でしかないから。
それに、世間様はメンタルブレイクを弱い人間による悪しき風習と捉えるでしょうし。(弱くない人間なんてどこにいるのやら)

まぁ弱い自分は居なくならないので、そうしようとすればするほど自分を痛めつける。
自分を否定しながら作った理想は、いつかガラガラと音を立てて崩れていく。


ゆうほさんはMCの中で繰り返し自分を肯定して欲しいと仰っていた。
悩み抜いた末に自分を愛することが本当に大切だと気が付いたこと。
自分を愛することで色々なものを認められるようになること。
とっても大切なことを語ってくれた。

これから歌う足跡にはそんな想いが込められている事がひしひしと伝わってくる。

きっと自分を愛する為には地獄みたいな道を通らないといけない。
自分の弱い部分も見つめて、本音とぶつかり合って現実と比べて絶望したり。
意外と自分は恵まれていて天国みたいな地獄だったりするかもしれない。

そして、一人だと思ってた自分は、自分から耳を塞いでいただけかもしれない。
それに気がついて耳から手を離せた時、ペギーズの音楽達が心に刺さって染み渡るんだと思う。


自分一人だけで自分を愛せるようになるのは多分無理。どんなに自分を信じてたって、周りから色々否定されれば折れてしまうから。


そんな時は、ゆうほさんがMCで言っていたように曲を通じてみんなを肯定してくれるんだと思う。大丈夫、それでいいんだよと。

何て優しいんだろう。

心の奥底で、根底に流れているメッセージを目の前で聞くことが出来るのは本当に貴重な経験。
だから私はライブのMCでが大好きだ。大事なことなので何回でも言う。

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そうして始まる足跡。
目の前のゆうほさんは、会場に集まったペギっ子達に君よ君であれと叫んでくれているように見えた。

そして演奏中、他の曲なら手拍子とか体揺らしたりだとか、腕をぶん回したりだとかするのだが、この曲ではぎこちなくなってしまった。新曲だからじゃないよ。


大袈裟な身体の動きじゃ伝わらないような気がしたんです。
どうやったら「(合ってるか分からないけど)伝わってるよ!」とアピール出来るのか分からなくて。きっと新曲だからじゃない。

放つ言葉の一つ一つをそれぞれに伝えるように歌って見えたので、私にはそれを心から受け取る事で精一杯。
本当に、背中を押された。伝わったよが伝わってるといいなぁ。

一人一人の側に寄り添ってくれる、なんて力強くて優しいライブなんだろうか。
人はそれを愛と呼んだんだとか、何だとか。


14/スタンドバイミー

足跡からスタンドバイミー、メッセージ性が強過ぎて心が痛くなってしまう。
僕は強くなれるのかな。

君が今ここに居なくても 手を伸ばす自信をくれよ

ライブが終わっても、一人の帰り道でも歌がきっと寄り添ってくれる。そんな気持ちにさせらた。強くなれるかなぁ。


ところで、冒頭やサビの「お願い〜」のところ。みんな大好きなんじゃないだろうか。私はとても好き。

叫んでるようにも泣いているようにも聞こえるけど、決して耳の痛くならない透き通った声。
ライブで聴けるだけでQOLが二倍くらい跳ね上がる。

涙が雨にさらわれてく所のベースも大好き。ギターソロも格好良い。
君の痛みに…の裏で確かに刻まれてるドラムも好き。(もっと言えば、さらざんまいのED映像と音楽が最高にマッチしてるのも好き。)

そして、歌詞で皿割れてくと掛けてるっていうのを初めて知った時は衝撃で固まった。


15/マイクロフォン

来世があるなら、こんな素敵な曲を書けるようなアーティストに生まれ変わりたい。
“Hell like Heaven”の君のせい→する→マイクロフォンの流れがめっちゃ好きで、初めて買ったペギーズのCDがこれだったので個人的な思い入れもある。

私はペギーズと出会う前はBUMP OF CHICKENが大好きで良く聴いていたのだが、そのメーデーに近い雰囲気があると思う。(インスタライブ中にメーデーの話が出てきたの全く関係ないのに親近感が湧いた)

自分の気が付いていない心の中の悲痛な叫びとか、まとめて拾い上げてマイクロフォンを差し出してくれる一曲。
音楽の表現者としての格好良さが詰まっている気がする。

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目の前でマイクロフォンを握るゆうほさんは、さながら差した光のように眩しい。超かっこよかった
途中でステージ前方まで乗り出して来てくださったりして大興奮。うぉううぉうお。

早く声出せるようになって欲しいですねほんと。
会場全体で腕が「うぉううぉうお」していて、みんなも叫んでるなぁと感じた。ライブってすげぇや。


16/ドリーミージャーニー

ここまで来るとライブも終盤の雰囲気が漂ってきた。

最後の曲を覚悟して流れてきた曲はドリーミージャーニー。そう来たか。
マイクロフォン→ドリーミージャニーの流れも”Hell like Heaven”ライクで大変よい。
そしてどちらも声を出したくなってしまう。

叫びたい気持ちを抑えつつ、マスクの中で歌詞を口パクし続けることくらいしか出来ないのがもどかしい所だった。
凄くもどかしいことには変わりないが、会場全体が一体となって盛り上がっているのは本当にアツかった。

ライブ終盤にこんな熱さを感じてしまったら、終わって欲しくなさすぎて寂しくなっちゃうよ。


ドリーミージャニーは凄く前向きな歌だなぁと感じるが、随所に足跡っぽいエッセンスもあって心を惹かれる。

自信がない腹いせに誰かを否定してもそれは
自分を肯定したことにはならないんだ

など、Feel Blackって気分にさせてくれてとても良い。


ところでFeel Blackの用法はこれで合っているのだろうか…?


17/センチメートル

ドリーミージャニーで終わりを覚悟していたのだが、まだ一曲残っていた。
さながらおかわりご飯大盛り無料の貼り紙を見つけた気分。

ラストバッターでセンチメートル、てっきりアンコールで来ると思っていたのでびっくりした。


センチメートルのめちゃ好きポイントはBメロのドラム。
メロディーが斬新な数式を組み立てている後ろで、ノリノリで刻んでいくビートが最高にクール。
音源だと2回目のBメロの方が分かりやすい。

それと、かのかり一期の最終話。あの演出は本当にズルかった。
曲とどこまでもマッチしていて最高だった、和也よく頑張ったよ。

ちなみにこれはOPを歌っていたhalcaさん。
これを見てかのかりダンスを覚えようと胸に誓うのでした…。



ライブ終了してしまった。悲しい。


En01/Hello Sugar

…まだ終わっていない。
アンコールの拍手に応えてペギーズの三人が戻ってきてくれた!

まっくろ。Feel Black。
ライブTシャツ仕様にお着替え。普段遣いしやすそうで私も気に入ってる。


アンコール一曲目は、先日のオンラインライブで発表された新曲"Hello Sugar"だった。
Bメロで拍子が変わるのがほんっとに格好良い。
流石に聞いたのが2回目なのでタイミングが掴みきれなかったが、早くライブでもちゃんとノれるようになりたい。音源化いつかなぁ。

個人的にこの曲は、爽やかさが全面に出ているのに胸に秘めた激情が感じ取れて好き。
強がって作り笑いした時みたいな気分になる。
早く歌詞カードとにらめっこして色々と考えたいなぁ。


そして1曲目が終わると、ご恒例物販紹介コーナー
Tシャツ完売御礼!シャツとタオル先に買っておいて本当に良かった。
首に巻いておいたタオルも大活躍してくれました。

問題は扇子マグカップ
会場内で買っていた(持ち込んでいた?)のはたった5人くらいだったみたいで、みくさん嘆いておられました。
英雄たちに惜しみない拍手を。君達がMVPだ。


En02/そうだ、僕らは

アンコール2曲目はそうだ、僕らは

私は普段やらなきゃいけないことの直前や、面倒な待ち合わせの前によくこの曲を聞く。
嘘でも笑うしかないよね、嫌になっちゃうこともあるけど生きてやろうぜ。

こんな風に清々しい気持ちをお迎えさせてくれるのが私にとってのそうだ、僕らは。いい意味で諦めなきゃいけないことはある。
一曲の時間が短いので合間に安心して聴けるのもいいところ。

好きポイントはAメロのリズム。
一回目にギターがやってるリズムも好きで思わず手拍子してしまう。二回目の分かりやすいハンドクラップも好き。

それに二回目のAメロベース。ギターがいない中支え続ける動きが本当格好良い。


ライブでこの曲をやる時は三人のセッションで始まると思うのだが、これもクールでたまらない。
会場全体も飛び跳ねたり腕を上げたり、今日イチの一体感。
ハンドクラップも息ピッタリでライブっていいなぁと改めて思わされる。これがペギーズいいライブ。


ダブルアンコールに期待していたのだが、時計を見ればもう八時過ぎ。
こんな時世ではこれ以上ライブ延長は厳しいとのことで、今度こそ本当にライブ終了
続きはBe ORANGEツアーで! 何を用意していたんだろうなぁ…


After/ライブ後に。

画像13

この夏大活躍ペギ扇子を購入。実際、現在進行系で大活躍している。
本当はマグカップも欲しかったのだが、鞄の中身が結構危機的だったのと帰り道で割ったら嫌だったので断念した。
次回の物販で残ってたら絶対に手に入れようと思う。


そしてもっと大事なこと、2ndフルアルバム発売決定

本当に滅茶苦茶嬉しい。Hello Sugarとかも入ってるのかなぁ。
フルアルバムってそのアーティストの今を表していると思うし、新しいファンもそこから入って行くことが多いと思う。
私が一番最初に買ったのはHell like Heavenだった。

新しいシンボルとしてフルアルバムが出来上がるのを、リアルタイムで見られているのが私にとっては幸せに感じるのだ。
一体何が収録されるのかは本当に読めない…。名曲揃いすぎて何が入っていてもおかしくないからね。楽しみ。


何はともあれ本当にあっという間に感じたライブだった。
気付けば時間は超特急で過ぎ去っていたし、毎回思うがライブが終わった後の欠落感が激しい。

そこで、今こうして欠落感を埋めるためにせこせことnoteを書いている。
最初は上のたった三行から始まっていた文章も、気がつけば全編で17,000字程にまで膨らんでしまった。それほどの欠落感だ。
最初は「ですます調」で書いていたので本当はもっと長かったのだが…

ここまで真面目に読んでくれている人がいたとすれば本当に感謝でしかない。
無駄に長い駄文だが、みなさんのライブの思い出を留めておく一つのアイテムにでもなれたら光栄だと思う。



After/あとどれくらいさぁ


今回のライブではエネルギーを沢山貰った。

ゆうほさんはライブの度に、色々な感情になれるように曲を用意していると話してくれる。
個人的には、人生にたくさんの感情があることに似ていると思う。

楽しい事ばっかりで人生が成り立っている人はきっといない。
同じ様に、悲劇の連続で一切救いがないってこともそうそうないはず。
酸いも甘いも噛み分けて、ちょっと前向きになったり後ろ向きになったり。

弱さと強さが混合している状態が、今を生きる私たちの一番のリアルな姿な気がする。
少なくとも私はそうだった。

ゆうほさん自身がそう語っているように、人間には多面性があって、時によって複雑に感情を変えて、でもそういう状態がリアルなんじゃないかと私も感じる。

ライブは本当に楽しい時間だが、同時に悲しい出来事や、自分の足りてなさみたいなものを思い出したりもする。
そして、そこに普通に生きていることのリアリティが現れているのだと思える。

こういうことあるよね。こんな気持ちにもなるよね。

(私には)一曲一曲を通じてそう語りかけてくれるように聞こえた。
それだけでなく、背中を押したり支えてくれたりしているようにも聞こえた。

そう思ってもいいんだよ。そのままでいいんだよ。

ライブ会場を離れても、色々な気持ちになった時にペギーズの曲が支えてくれる。そう感じられた。
似たようなことばかり書いている気がするなぁ。


足跡の前のMCでは、繰り返し自分を肯定して欲しいと言ってた。
めちゃくちゃ難しい。

私は自分のことが好きではないと思うことが多いので、この手の課題は滅法苦手だ。

憧れとは似ても似つかない。
認められたい自分がいる。承認欲求が嫌いな自分もいる。
人を傷つけたくないと思っているのに、思わぬことで傷つけてしまうことがある。
そんな自分が嫌いで、それなのに自分を嫌いになりきれない自分がいて更に嫌いになる。

自分自身を胸張って愛する自信なんてどこからも湧いてこない気がするのだ。
生きてるだけで素晴らしいんだなんて、胸張って言えやしない。


これはきっと、今すぐ出来るようになることじゃないんだと思う。
自分と向き合って、一つずつありのままの自分を認めていくしかないのだろう。弱さともきちんと向き合っていかなきゃいけない。

躓いているから変わりたいと思える。
正確に言えばずっとそう思っていたけど、変わりたい自分に気がつくことが出来た。

そして今は多分ひとりじゃない。
自分には、ペギーズのライブで受け取ったパワーがある。肯定するために歌ってくれた人が居ることを知っている。


自分を肯定すること。
生きてるだけで素晴らしいんだ。

言えるまで、私はあとどれくらいかかるのだろう。
途方もない道のりだけれども、今回のライブでたくさん自分を愛するためのエネルギーは貰えた。
あとはきっと自分次第だ。

ちょっとずつ前向きに生きていれば間に合うだろうか。

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