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古代④ローマⅤ 初期キリスト教建築のはじまり

こんにちは。インテリア&建築の学び直しサロン「くらし間」です。
それでは古代④ローマⅤです。
(まだ時々加筆・追記・修正などしております)

古代末期・中世初期に入っていきます!

今回資料や文章をまとめるために、ノートへまとめてみました。
ちょっとおためし投稿になります!

初期キリスト教建築のはじまり


長い間迫害を受けていたキリスト教が、313年ミラノ勅令により公認されると、ローマ皇帝コンスタンティヌス自らがキリスト教のための建築の建設を始めました。それまでキリスト教の礼拝や集会は、地下や私邸で密かに行われていました。

地上に初めて出現したときからすでに、キリスト教の建築は完成された姿を持っていました。古代ローマ時代にすでにあった2つの建築形式をキリスト教建築が借りたからです。

4世紀に始まるキリスト教建築の草創期は古代ローマ末期に始まり、
初期キリスト教時代とよばれます。

2つの基本形式 バシリカ式と集中堂式

バシリカ式は、ミサなどの集会儀礼を行う教会堂に使われる事が多く、
集中堂式は、洗礼堂の他、教会堂、殉教者記念堂など多様に用いられました。

またコンスタンティヌス帝がエルサレムに建てた聖墳墓教会堂のように、記念する場所に集中堂を建て、それに連結してバシリカ式を建てる複合建築もありました。

・バリシカ式

古代ローマには裁判や商取引などの集会のためのバシリカという建築形式がありました。長方形の箱型の空間が、長手方向に走る列柱で区画されたこの公共建築-バシリカが、キリスト教の典礼に用いられるようになりました。

その外観は質素で、内部空間がむしろ重要でした。
入口から、地上における神の代理人である司祭の占有空間となるアプシスへと向かう空間の軸線はバシリカ式教会堂空間のもっとも大切な特質であります。

サンタ・サビーナ教会堂

(425~430年)
初期キリスト教時代の典型的なバシリカ式教会堂の姿を、ほとんどそのまま今に伝える貴重な建築。


サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂


(ローマ432~440年頃、改築13.17.18世紀)5世紀のバシリカ式教会堂の内部空間を比較的よく残す数少ない建物です


・集中堂式

もう一つの基本様式。
死者のための墓廟-モウソレウムには古来、円形や八角形、あるいは正方形といった平面の建物が多かったのです。

キリスト教も、死者をまつる建築としては、そうした中心点の存在する円や正多角形を平面とする建築形式を採用しました。

キリスト教は墓廟だけでなく教会堂にもこの形式を用い、また中央に洗礼層を置く洗礼堂にはこの形式を用いました。

集中堂式の建築も外観は質素で、円形や正多角形の中央の空間にはドームが架かり、堂の中心、ドームの頂点へと向かう求心的な上昇感がこの形式の空間の本質であるといえます。

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会堂

(ミラノ370~380年頃)


サンタ・コスタンツァ廟堂

(360年頃)


初期のキリスト教建築は、外観はとても質素なつくりですね。

キリスト教建築は、これから数千年にわたり建築の最先端であり続けます。ローマ時代以降の西洋建築の歴史は、キリスト教建築の歴史ですね。

ヨーロッパへ観光旅行へ行ってもたくさん訪れます。いやはや・・・自分がどの教会や寺院へ行ったことがあるのか、ほぼ記憶がとんでいます。
サンピエトロ寺院は絶対に行きましたけど・・・

もっとたくさん歴史や建物について調べていけばよかった、と反省です。
写真も探せるか、努力してみよう。

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