葉がたくさん枯れている?樹木のSOS、水を欲しがっているサインです!
◆こんな状態になっていたら、すぐに水をあげましょう!
もうすぐ10月になり朝夕は涼しくなってきましたが、日中は暑い日が続いています。
人間が喉の渇きを感じるように、木々も渇きを感じています。
8月半ばくらいから、窓の外を見ると、庭や街路樹の葉がポロポロと落ちていると気づいたことはありませんか?
秋でもないのに落葉時期にしては早すぎます。この落葉は、木が水分を保つための生理現象で、木々は葉を落とすことで、葉からの水分蒸発を抑えているのです。
これは、木々が「お水ください!」と訴えるSOSなのです。
この現象は、どの木でも見られる可能性がありますが、特に植えてから3年以内の若い木や、サクラやハナミズキなどでは顕著です。
木々への水遣りは、植え付けた直後だけで、あとは雨が降れば大丈夫だと思われがちですが、実はそれだけでは足りません。春や秋の晴天が続く時期や特に夏は高温と乾燥が木々の水分を奪ってしまいます。草花と同じように、毎日の水遣りが欠かせないのです。
◆水遣りは、木の下の全体に!
暑い時期の水遣りは早朝か夕方に行いましょう!
これはとても大切なポイントです!気温が高いと、かけた水がお湯になってしまい、木の根を傷めてしまうことがあるからです。
もうひとつのポイントは、水やりの際は木の根元だけでなく、木の下全体に行き渡るようにしましょう。
根は枝先の下まで広い範囲に、細い根が水を求めて伸びているからです。
それに、葉裏から上まで木全体に向かって水をかけると、木を速く冷やすことができ、汚れや害虫も飛ばしてくれるので、一石二鳥です。
また、水遣りは、十分な量を与える必要があり、
ひとつの木に5分程度かけてあげましょう。
◆自動潅水設備を味方に
水やりの手間をぐっと軽減する方法が、自動潅水設備です。
自動潅水設備は、意外と簡単に自分でも設置できます。簡単な電池式タイマーのものも多く使われています。
時間を設定して、専用の穴の開いた専用のホースをつないで、木の周りにぐるっとホースを設置しておけば、勝手に木々に水が届く仕組みです。
専用のホースには、ホースからしみだすものや、シャワーのように出るものなどたくさんの種類と長さがあります。ただし、自動潅水機を設置しても、電池切れやホースの詰まりなどが起こることがありますので、時々は動作確認をしてください。
そして、植物は成長して根が広がってきますので、枝の伸び具合を見てホースの位置を確認するようにしましょう。
毎日のことだから、できるだけラクに、楽しく、木々に元気を届けましょう!