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北総シンフォニックウインド 第12回演奏会(2024/3/9 千葉市民会館)

※すごく長い文章になってしまったため、お時間あるときにどうぞ。ちなみに約3,500文字です。

3月9日土曜日、雲一つない快晴。やっぱり私は晴れ女~♪まだ眠い目をこすりながら、会場へと向かいました。

なんと、昨日体調不良で来られなかったフルートの方が無事復帰していた!奇跡起きたわ!演奏会に無事乗ることができて本当に良かったです。

リハーサルも、つつがなく終えるかと思ったら、フェスティーバのアリアでのゲシュトップ・ミュートを急遽吹くことに。実はここ、ホルン3番までの3音で鳴らす箇所なので4番はお休みなんです(今まで出番なくてラッキーとか思ってたのは内緒)。
やっぱ2番が吹く低い音(G)のゲシュトップってむずい。鳴りにくいからね。最終的に1番パートのDの音を吹いて増やすことに。

正直その前から吹く下のDesの音の方がちゃんと鳴るか心配。音の立ち上がりとか。チューバも同じ音を吹くとはいえ、ホルンセクションで和音がキレイに鳴っていないとカッコがつかないですからね。

さぁ本番ではうまく鳴らせたのでしょうか?!


北総シンフォニックウインド 第12回演奏会

アメリカー音、響く大地
2024.3.9(土) 千葉市民会館

【プレコンサート】
木管五重奏による世界の名曲メドレー集よりフォスターメドレー
(S.フォスター/近衞秀健)
故郷の人々(スワニー河)~おおスザンナ~夢路より~オールド・ブラック・ジョー~草競馬

【メインプログラム】
アルヴァマー序曲(J.バーンズ)
アメイジング・グレイス(アメリカ民謡/八木澤教司)
シンフォニア・フェスティーバ(A.ラニング)
(15分休憩)
スクーティン・オン・ハードロック(D.R.ホルジンガー)
交響曲第1番(R.ジェイガー)

【アンコール】
アメリカ・ザ・ビューティフル(S.A.ワード/C.ドラゴン)
ブライアンの休日(内藤淳一)

芸術監督・指揮 山澤洋之


開演前のプレコンサートとして木管五重奏を。
今回のテーマ、アメリカにふさわしい誰もが知るフォスターの名曲から。フォスター好きなんですよね、スワニー河は音楽の教科書にも載っていたことから心で歌ってしまう。日本人になじみ深い曲たちが演奏されました。

そしていざ開演!

華々しくアルヴァマー序曲から!歌いやすく、かといって快活さは失われていないテンポ。出だしは好調です。
個人的ホルンポイントはオブリガートと中間部の16分音符の刻み。
正直緊張していたせいか伸びやかに吹けなかった。後半はがんばったけど。16分音符のところもメロディと並走して気を付けたけどどうだったかなー。演奏後、この曲を推していたトランペットの方が満足していたようで何よりです。

アメイジング・グレイス。最初のトゥッティの音程はどうだったかな。良かったと思うけども。上のB♭、A、Gはホルンにとって課題。腹に力入れてしっかり吹かないと響きが出ないし音程もないペラッペラな音になりがち。ここで深呼吸代わりの演奏できたのがとても良かった。吹き込めたと思う。

シンフォニア・フェスティーバはトランペット1stの完璧なソロから。もうこの音聴けただけで感無量です。手前味噌ですが、この会場にお越しいただいた方に自信をもってお届けできたのではと思っております。
個人的には、ハイFは出ませんでしたー(涙)。いやだって高いって。大丈夫よ、他のホルンパートは出てたと思います。

2楽章のアリアはじまる直前、すんませんでしたぁぁぁぁぁ(ジャンピング土下座)。何がって、1楽章終わってツバ抜きするタイミングが遅く、指揮者が始めそうなのに準備できてなかった(涙)。ワンチャンホルン入るところは2小節目からだし、間に合うからいいかなとか安直に思ってたけど待っててもらって大変申し訳なかったですっ!(余談だけど、打ち上げで盛大にいじられた。言われないと思ったのに・・・)

あ、ごめん。どうでもいいエピソードに枠を割いてしまった。アリアは自分的に出なかった高い上のDesが残念だったけど、下のハーモニーのDesがうまく鳴ってくれて、急遽のゲシュトップもうまく鳴ってくれたと思います。ホッとしました。

3楽章のトッカータはほんといい感じに鳴った。低いGの音はゴリゴリ吹いちゃった。めっちゃ金管低音が聞こえたから楽しくなっちゃって。自分じゃないけどホルンパートでヤバいてとこあったけど、まぁ何とか・・・。本番は魔物がいますよね。。。
最後のホルンからはじまるメロディで少しうるっと来てしまった。色々思ってしまって。最後の最後、トランペットのハイB♭が完璧すぎてまた涙。これしかないって音でした!Mさん神!

休憩明けての、スクーティン・オン・ハードロック。この曲も(今回の演目のどの曲もだけど)、最初がほんと難しい。特徴的なリズムは、アメリカ的アクセントを感じて演奏できたかな。ジャズはアフタービート命。英語の発音がそもそもそうだし。
そうそう、ホルンの即興的部分は間違えなかったー!!良かったー。かっこよくアクセント強調して吹けたかなーと自負しています。3部まで一気に駆け抜けて、あとは大トリジェイガーの交響曲第1番です。

1stはソロがあったり高い音もあったりで大忙しなんですが、4thは他の曲ほど大変ではなく、ほんの少しだけ余裕をもって演奏できたのが良かった。ただハーモニーとかで下の音がとりづらい。下のH(ハー)とか。F管で吹けば音程はばっちりなんだけど息を吹き込まないと鳴らないから大変なんよね。

個人的に注目ポイントは、3楽章のテンポが本番めっちゃ遅くなったとこ。本番での北総あるあるかな(笑)。みんなが一体となってゆったりに。ホルンはグリッサンドなどあっておいしい楽章。下のCから上のCのグリッサンドってホルンあるあるよね。一番良い高さだし、鳴りやすい。

最終楽章までたどりつき、後半のまぶしいくらいの明るさは伝わったかな。エンディングにふさわしい一曲だったのではないでしょうか。

アンコールは、アメリカを代表する愛国歌、アメリカ・ザ・ビューティフル。スーパーボウルでは国歌斉唱前に必ず歌うのが慣例。

恥ずかしながら選ばれるまでこの曲を存じ上げませんでした。他に第2の国歌といえば星条旗が挙げられますが、この曲はアメリカ国民にとって母国を称える最も美しい歌とされています。

しっとりと終えたあとは、いつもの北総節のブライアンの休日で締め!最後の昭和rit後でパーカッションの太鼓群とチューバはじめ低音リズム隊が煽る煽る!ホルンはおとなしく速いなーと思いながら後打ちしてましたとさ。


あっという間に駆け抜けたアメリカの曲たち。割と今の吹奏楽オリジナル曲の礎になった曲がたっぷりだったのではないでしょうか。
あの当時吹奏楽少年・少女だった人たちが喜ぶようなプログラムに、終始にやにや。
個人的には吹奏楽曲オタクとしてはおいしくて過去3番以内に入るくらい熱いプログラムでした!

終演後は・・・「すべてはうまいビールのために」!

忘れていませんか?本番ですよ、そう本番!え、終わったじゃないかって?北総の神髄は飲み会にあり。そうこれが、ザッツ・本番なのです。

普段あんまりゆっくりお話できない人たちと話せるのは楽しいですね。夫も金管低音パートとしゃべってて楽しそうだったし。よかった。
明日も本番ある人(コンマスとか)いるのにタフですねー。それだけ終演後の本番のビールはかけがえのないものなのです。

最後に

最高にタフで骨太な曲をアメリカというテーマで束ねていただいた芸術監督に感謝を。そしてこの人がいなければ絶対このプログラム成立してなかったよね、というトランペット絶対神Mさんにも大感謝。
あと、夫と10年ぶりに演奏会一緒に出られてよかった。本人はフェスティーバおじさんとして感極まりながら演奏したみたい。

お客様には今回の北総の演奏、どう映ったのか過去一気になっています。
団長が書いてたけど、ステーキくって、ささみくって、またステーキみたいなプログラムだったってさ。ほんとそう思うよ!

お越しいただいた皆々様、誠にありがとうございました。そして芸術監督と団員の皆と演奏できて心から良かったです。久しぶりの演奏会だったけどやっぱり楽しいね。

ちなみに次回の第13回演奏会は来年2025年3月16日(日)同じ千葉市民会館で、テーマは「水の輝き、音の煌めき」。
予定では、吹奏楽のための「水の旅人」(久石譲)、トリトン(長生淳)です。アメリカからの揺り戻し邦人作品~。

では、またです!ごめんね、今回、長くて。。。

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