「コーヒーの品質」の再定義①

当店、GreenFive Coffeeは「コーヒーの価値と品質を正当に評価する」ことをモットーに掲げております。そのためには「美味しい」「いい感じ」「面白い」といった主観的な指標だけではいけないと考え、客観評価ができるように様々な分析機器を揃え、今後も拡充していきたいと考えております。
しかし、そもそも論として「コーヒーの品質」とは何か、その定義付けが曖昧であると思いました。そのためここでは、「コーヒーの品質」を改めて検討し、1定義として提唱できるようにしていきたいと思います。

当店のモットーの源泉

そもそも私が当店のモットーとして「コーヒーの価値と品質を正当に評価する」ことを掲げているかと申しますと、逆説的な言い方になりますが、正当に評価されていないことが多いと私自身が感じたからです。「最高品質の豆を使用」「品質を重視」といった文言が商品に付与されているのを見たことがある方は多いと思いますが、「最高品質の豆」って具体的になにかと言われれば、答えられないケースがほとんどだと思います。
以前の住居での生活時に行ったことがあるコーヒー屋で、それこそ「最高グレードのコーヒー豆を使用」という文言がありまして。気になって店員さんに質問しました。

私「最高グレードってどういう意味ですか？」
店員「コロンビア産の最高品質の豆を使用しています」
私「だからその最高品質って何がなんですか？」
店員「厳選豆のみを使用しているので最高品質なんです」
私「厳選って、どんな厳しい基準で選んだんですか？」
店員「最高品質の豆のみを厳選したんです」

…漫画のような話ではありますが、私は人生で3度は似たような経験があります。商業的に力強いワードを使用したい気持ちはわかりますが、とてもコーヒー豆の品質が定義されているとは感じられませんでした。そのため、当店ではお客様を惑わせないよう、「品質」に関してしっかりと向き合い続けるようにしています。

「品質」の定義

そもそも私達が当たり前に用いている「品質」とはなんでしょうか？
日本規格協会において、「品質」とは「製品・サービス、プロセス、システム、経営、組織風土など、関心の対象となるものが明示された又は暗黙のニーズを満たす程度」と定義されています。なんだかわかりにくいですが、要するに「製品やサービスなどが、顧客からの要求事項やニーズにどれだけ合っているかを示す程度」のことです。例えば下着に関しては、綿100％の方が綿：ポリエステル=30：70よりも通気性や肌触りに優れるため「品質が高い」と言えそうです。
では「コーヒー豆の品質」とはなんでしょうか？この深淵について、次回からお話しようと思います。

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