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業務用ミル<挽きたて

結論からいえば、タイトルにつきます(笑)

先日、カフェのお客様にコーヒーミルで挽きたてを是非とおすすめしたところ、「業務用のミルのほうがキレイに挽けていいって聞いたことがあるわ。それからは家にミルはあるんだけど、粉に挽いてもらっているの」というお話をいただきました。それが一回だけではなく、当店が開業して1年以上が経過しましたが、その間に似たような意見を聞くことが2度や3度ではなくありました。

どこのコーヒー屋だと思う瞬間もありましたが、見てみれば、コーヒー本の中でも「家で挽くより専門店で挽いてもらったほうがいい」ということが書いてある時があります。一人二人ではなく、コーヒー業者の中でも「業務用ミル>挽きたて」と考えている方はいるんだなと、思い知らされました。

もちろん、とんでもないことです。以前の記事でもお話いたしましたが、コーヒー豆は挽いた時点で香りの70%が喪失され、また成分の劣化速度も加速度的に上昇いたします。よほど回転率高くコーヒーを飲むならともかく、2・3日以上かかるようならば、間違いなく淹れる直前に挽くほうが、上質な香りや個性を楽しめます。

もちろん、業務用ミルのほうが家庭用ミルよりも優れているのは明らかです。近年は家庭用ミルでも挽目の綺麗さなどが業務用レベルのものもありますが、量を挽いた時の安定感が違いますし、そもそも業務用と遜色ない価格だったりするため「業務用とは?」となることもザラです。ましてハンディミルの場合は、その構造上(豆が投入された状態から刃を回す)、どうしても最初の数粒分は粗かったり細かすぎたりします。ミルの性能差だけでいえば「業務用>家庭用」であることに異論はないと思われます。

しかし、業務用ミルで挽いた豆を3日後に使用するくらいならば、家庭用のミルで挽きたてで使用するほうが数段マシです。家庭用ミルとしては最低限といわれるプロペラタイプだったとしても、挽きたてならば業務用ミルより断然香り高いコーヒーが楽しめます。「業務用>家庭用」という不等式が成り立つのは、あくまでもその他の条件が同じ場合のみ、です。

何十万円とすることもある業務用ミル、確かにその性能には驚かされるばかりです。しかし、どんな高性能ミルを持ってしても、挽きたてには決して敵いません。昨今はダ◯ソーですら買えるミル、ぜひお試しいただき、「業務用ミル<挽きたて」であることをご体験いただければ、幸いです。

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