詩 / かぜ

糸を どんなに 辿っても
繋がってはいない
子供を騙す くじびきのように

重い気持ちに囚われて
悩みを箱に閉じ込めて
悶々 悶々

箱に手を突っ込んで
縦にして 横にして
答えを探すけど
見つかるどれもが
これだと思えない
悶々 悶々

いつまでも探してたらダメなんだよと
人に連れ出されて

たっぷり時間を使って
順番に ひとつずつ 
昔好きだったことを こなした

何周も 何周も していくうちに
気分のリズムが変わってきて

悩んでたことは 自分のダメさじゃなくて
気分から生まれたものではないかと
思うようになってきた

ときどき
100%の楽しいとか
100%の生きてるを
じかんをかけて やっておかないと
いつのまにか その場所を 忘れてしまうんだ

最近は忘れっぽいから
できれば毎日 全力の楽しいが ほしい
欲張りかな

ときどき
100%の つらいとか
100%の 自分嫌いがやってくるんだ

それはどうしようもなく来ちゃうんだ
わたしの在り方がどうであろうと

それが不可避とわかってから
雲が過ぎるのを 待てるようになった
それは比喩でなく 嵐だった

太陽の日差しを雲が覆うのも
雲が抜けて日差しが現れるのも
わたしが生きて 風が吹いているからだった

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