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哲学とは何かを自分なりに簡単に

哲学とは何か。これについて一つの真実のような答えはないと思っているけど、一人一人がそれについて答えを出すことは人生にとって重要なはずで、それについて考えてみようと思う。

私の中で哲学とは何かについて意味を見出してそれを言語化する、ということ。

子供は生まれると物を口に含んだり触ったりして理解しようとする。そのうちに言葉を覚える。言葉を覚えると、そこに意味が込められる。

つまりはこの世に生まれて来た瞬間(その瞬間がいつなのかはさておき)には世界など無くて、無意識に知覚できるようになってから世界が始まる。それは細胞レベルの話かもしれないし、もっと後の母親のお腹の中でかもしれない。

違う見方をすればこの世界は混沌としてる。灰色のもやもやした雲が、自分の意識以外を支配している世界だ。

その混沌とした世界から無意識的、意識的に一つずつ理解していく。理解すればするだけ、灰色の雲が消えていき、鮮やかな色彩と共に形もはっきりしていく。

これは物理世界以外に、その他の情報世界にも同じことが言えると思う。それが概念とか生きる意味とか、人間とは何か、のような定義するようなことかなと。

混沌の雲の中から概念や定義づけをする度に、その人の世界が形成されていく。これは人生で体験してきたことや学んできたことで変わるので、人によって一つ一つの定義が違う。大まかには一緒でも全く同じということはない。

音楽で言えば同じ『ド』でも人によってはただの音だし、違う人にとっては周波数かもしれない。もっと言えば純正律と平均律では確実に音は違う。その人の理解の度合いによって意味は変わってくる。

要するに私が言う「哲学とは何かについて意味を見出してそれを言語化する」とは、その事柄についてどれだけ理解して言葉にできるか、だと思っている。

だから『人生とは何か』のような答えの出にくい質問でも、自分の考えを言語化さえすれば答えられるはずだ。自問したり質問されたその時の気持ちで考えれば良い。その度にその質問された事柄は形がはっきりしていき、色が付いていく。

哲学とは世界をどれだけ理解して言語化できているか、ということだと思う。そこに一つの答えはなく人それぞれの世界がある。その世界をどれだけ自分の言葉で語れるか、そしてその語った言葉が全て哲学なんだと思う。

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