８　不器用な片思い

結局、決戦の飲み会は翌朝まで続いた。

朝まで語り合って、

彼の顔を沢山見ながら、

彼と向かい合って座って、

私は彼の考え方に触れて、前よりますます好きになった。

何もかもが好きだ。

全部好き。

こんな人と一緒にいれたら

どんなに幸せで嬉しいか、わからない。

素敵な人に出会えて幸せ。

もっと一緒にいたい。

もっと話したい。

もっと、もっと知りたい。

その日から、以前よりも胸のドキドキが大きくなった。

こんなにドキドキして、私はどうなってしまうんだろう。

この日も、またキレイだと褒めてくれた。

この日も何度も何度も。綺麗だと言ってくれた。

これは一体何なんだろう、、

めちゃくちゃ嬉しいけど、

好きじゃなくても綺麗だって言えるのかな？

逆に好きじゃ無いから綺麗だって言えるのかな？

彼の気持ちがわからない。

どうして綺麗だと言ってくれるのかもわからない。

今わかっていることは、私が彼をとても好きになっていること。

友達の彼が、

割とこまめに連絡をくれる。

沢山誘ってくれる。

色々な場所に行こうと。

どうしよう…

とんでもない強さで惹かれる人が心を占めていて、

友達の彼の事は考えられない。

友達にはなりたい。でも恋愛では無い。

もし、同じ事を好きな人に思われたらショックで泣いてしまう。

今矢印が全部一方方向に見える。

彼の友達は、ただ私と友達になろうとしてるだけなら、

私の思い上がりもいい所で、すいません。

誘いには、みんなで遊びましょう。と返事をした。

だから私も友達を連れていく。

勝手だけどお願い。

あなたは私の好きな人の友達だから、

好きにならないで。