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46 どこかで待っていた連絡

毎朝6時には起きていたから、
夜22時になるともう眠くて仕方なかった。

完全に朝型生活になっていた。

ある朝、目覚めて携帯を見た。


ええっ……??!!!


驚いた…

何と、一目惚れのあの彼の名前。

LINEが届いていた。


”また飲みましょう”

…とたった一言。


だけ。


ど…どういうこと?

22時過ぎだった。

完全に寝ていて朝気づいた。


いつ空いてる?とか具体的じゃなかったし、

また飲もう!と返した。

その後、彼から何の返事もなかった。

酔っていたのかな…


それから何日か22時過ぎに、非通知の着信が入っていた。

そんな日が数回続いた。

何となく、もしかして彼が酔って電話して来たのかな…と思ったけど。

非通知って事にムカついた。

正々堂々と電話番号を表示して掛けたらどうなの?と思っていた。

非通知の着信は拒否設定にした。

勝手に彼だと思い込んでいたけど、違うかもしれないけど。。


それから又半年の間、何も連絡は無かった。

また日常に戻っていた。



そして又、ある日彼から連絡が来た!!


!!!!!


その日はたまたま起きていた。

雪が積もっている日だった。


”またお時間あれば飲みましょう”


何て返事しよう…


このまま

日時を決めたら、実家に帰ったとは言わずに、

まだ東京に住んでいる程で新幹線で会いに行こうかな…

それとも、素直に今実家に住んでるって言おうかな…


嘘ついても仕方ない。

細かい話は会った時にすればいい。

いずれ分かる事だ。


私が選んだ返事は、素直に言う事だった。


”ぜひ飲もう!
すぐにでも行きたいんだけど、
実は今実家に住んでいて、東京に行く時は連絡するね!
それとよかったら一度こっちに遊びに来ませんか?”

と入れてみた。

かけてみた。


既読になった…


久しぶりに、めちゃくちゃドキドキした…


彼は何と言うんだろう…

さすがにこっちに遊びに来ませんか?は言い過ぎたかな…

やっぱり住んでるフリして会いに行けばよかったかな…



ドキドキ…

ドキドキ…

返事が来た!!!!!

LINEを開く指が震えた。


”よし、そっちで飲もう!また連絡します”


”はーい待ってます”



嬉しい!!!!

嬉しくて仕方なかった!

また会える!!

こっちに来てくれるかもしれない



今度こそ何か始まる予感がした。


しかも彼から何度も連絡があった…



私、今のままじゃだめだ

早く就職して胸を張れる自分になって、彼に会おう!

そう決めた。



目的が定まれば、動きは早い


そして、すぐに就職先を決めて働き出した。


彼に堂々と会いたいから。

今は元気だよ。って笑って会うんだ。








つづき


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