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着物熱、再び!

昨日は常連の患者さんの治療が終わったあと、
一緒に着付けのお稽古

昨年のにわか襦袢づくりにも参加してくれた患者さんで、すっかり着物好きになられている方です。

昨日も、素敵に着物をきて治療に訪れてくれました

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私は、来週末伊勢神宮での正式参拝に着物をきたいと思い、
彼女は、今週末の銀座の歌舞伎座で行われる、朗読会に着物で鑑賞に出かけたく、

普段着としてなら、気楽に着物を着ている2人なのですが、ちょっと気張ったところに行く前に、せっかくだから、今一度ポイントだけはさらっておこうと、今回急きょお願いした、着付け教室。

私は、10数年前に三砂ちづるさんの「きものは、からだにとてもいい」という本を読んでいらい、普段着に着物を着るようになり

叔母が和裁士で、母もなんやかんや着物好きだったということもあり
あっという間に普段着の着物が集まってきて、当時叔母にも習い、あと近所の呉服屋さんでも、少しだけ着付けを習い、

とりあえず、着られるようになったら、あとは、もうほんとに気楽に着物を着て楽しんでいた。確かに着物は着るのに時間がかかるし、行動に制限もかかるし、手間がかかるもんではあるが、でも実際に着物を着てみて思ったのは、なんとも心地よいということ、お腹周りは守られている感じあるし、自然と腰骨が立って、肩が下がって胸がひらいて、とても安定するのです。そしてヒールなんかに比べたら、ほんとぞうりは走りやすいし、階段の上り下りも楽ちんなのです。下着や靴下による締め付けもなく、胸紐や、伊達締め、帯とかでぐるぐる巻きにしているわりには、のジーパンやスカートに比べて、お腹周りは意外と余裕があり、ご飯をしっかり食べてもウエスト周りを気にする必要もなく。。。

たくさんの布を重ねていて、
空気の層がしっかりと出来ているので、
電車や室内の空調と、外気の気温差も、あまり気にならず
とにかく、「きものはからだにとてもいい」の本に書かれていたこと、ほんとに合点!合点!合点!ということばかりなのでした。


着付け教室とかで、ちゃんと習ったことがないからこそ
とても気楽に着物を着ることができていて、着物ライフを楽しめていたとこがあるので、そこから先、一歩踏み込むには躊躇があったんですよねー。


ただ、どうしてもうまく着れないときもあったり、見る人が見ると着物と帯の組合せがおかしかったりして、ときどきバツの悪い思いをしていたのも事実で。。

さらに、いろいろな学びが深まる中で、
今の自分には理解できなくても、伝統的な慣習や、型の中には、その型をなぞることで、見えて来る世界があり、さらに少し窮屈に感じても、その型をその通りやっていくことによって、目に見えないレベルの身体の内側の気が整い、見た目にもとても美しい仕上がりになるということを

薄々感じ始めてはいたので、ちょっとその世界にに足を踏み込んでみたい気もしていたのですよね。

で、今回は、良い機会なので正式参拝に向けて、着付けのお稽古をしてもらうことにしたのでした。

勝手に手が動いてしまうくらい、もう自分流が身についてしまっているのを、一つ一つ先生に指摘してもらいながらのレッスン。先生もやりずらかったと思うけど、それでも上手に自分流も認めてもらいながら、抑えるポイントを指導してもらいました。

「えー、そんなとこ一度も気にしたことなかったー」というポイントが、いくつもあり、肌着と襦袢の関係とか、だから半襟はちゃんと中央に縫い付けなきゃいけないんだとか、基本のことも教えてもらって、

さらに、なんかいつもおさまりが悪いと思っていた襟元とか、おはしょりとか、お太鼓の大きさとか、一つ一つなぜそうなのかということを教えてもらいながら、いつもと違う手の使い方、脳の使い方、気の使い方をしながら

こんなにもいろいろ意味があり、そしてそのように着物は仕立てられており、きちんと型を知り、意味を知り、ポイントを抑えて着付けをすることにより、
着姿が自然と美しくなる。。。

鏡に映る着姿に、びっくり!!

いつものゆる~い感じとは全然違って、着姿に凜とした美しさがある。。

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この間、ハクビさんの和裁教室に行った時、間違って最初着付け教室のお教室に行ってしまったときに見かけた、着装の先生たちのあの美しさに繋がる、なんだろう。。スッとした美しさがそこにはあるのです。

まだまだ、練習の余地はあるし、着物サイズも自分のサイズで作ってもらったものだけど、当時からするとやや痩せてしまったので、サイズ感も少し合わなくなってきているのもあるので、

全然完ぺきではないのだけど、

それでも、いつもの感じとは明らかに違うし、
何より、着ている感じがとても心地よいのです。

なんか、きちんと着付けを習ってしまったら、
心地良く気楽に着れる着物でなくなってしまうんじゃないかという懸念もあったんですが、全然逆。。。

ポイントを1つ1つ抑えながら、便利なお道具も使いながら
きちんと着物を着てみたら。。。

その方が、断然気心地がよいのです!!

えー、これにはびっくり。。

やっぱり、古から伝わる日本の伝統って、ほんとに奥深い!!

見た目が美しい上に、気心地が良い!

こんなふうに丁寧に着たら、いろんな人の手にかけられ手間暇かけて
出来上がった着物、それこそそこに関わる全ての人達の労力も、少しは報われるのではないか。。。


そういう労力を少しでも無駄にしないように、せめて自分が着る時は、丁寧に意識して着てみることにしよう。。。

そんなふうにも、ちょっと意識が変わりました。

気心地が一段と良くなって、自分も心地良く、見た目にも美しいのならば。。
それは知った以上、やるしかない。

というわけで、再び着物が着たくて着たくて仕方なくなってきたのでした。
今は暑くて浴衣した着られないけど、もう少し涼しくなったら、またなるべく着物生活しよう!

と思ったのでした。

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最後に矢の字結びも教えてもらいました!
半幅帯だけど、ちょっとオシャレでこれでお出かけもできる。お太鼓がないので、電車とかで後ろに寄りかかっても大丈夫。

これもまた、普段着の着物にはとても重宝な帯結びなので
忘れないうちに練習しとかないとな!!



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