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静かに待つ人々、日本人だなぁ~ちょっとしたハプニング

オリンピックの開幕に合わせて、今年の祝日は移動されている。
7/22が「山の日」7/23の開会式当日が「スポーツの日」
7/24土曜日、7/25日曜日 と世間は四連休。

この四連休の初日、発送しないといけない荷物をかかえて、夕方に家を出た。

まず、クロネコヤマトの営業所へ。
えっ、すごい並んでるよ。
冷房のきいた店内には人が入りきらず 自動ドアは開いたままになって外にも列がのびている。
みなさん、暑い日中を避けて来てるのかも。考えることは一緒だね。
夕方といえど、まだ日差しはきつい。
箱の準備ができていない人が窓口で商品を箱詰めしだしたり、複数の箱の送り状がどれがどれだかわからなくなって時間をとってしまっている人の声が聞こえてくる。
でも、誰一人文句を言う人もなく汗をかきながら戸外でみなさん待ってたなぁ~。私もその一人だけど。


続いて、郵便局へ。祝日なので「ゆうゆう窓口」のある大きな郵便局へ向かった。
すごい行列!!ここも??

こちらは局内が広いので冷房のおかげでソーシャルディスタンスをとっても、余裕を持って並ぶことができた。
局員さんたち3人で処理されているけど、なかなか列は進まない。
大きな荷物を抱えたまま立ち続ける人、スマホでアニメを見ながら待つ若者、ため息の一つも聞こえて来ず、静かにみなさん順番を待つ。

私の数人前の女性が窓口で「収入印紙が欲しいんですけど・・」とその金額についてやりとりをしていた。
「1000円のはあるんですが、細かいのはこちらでは用意してなくて・・ちょっと待ってください、、、、」丁寧な応対をしていた局員さんの言葉をさえぎってその女性は、
「いいの、いいの、今日じゃなくてもいいの、またにするから。
1000円のだけください、、うしろにたくさん待ってらっしゃるのだから、またすいているときに来ます」
彼女もきっと長い時間待っていたのだろう、うしろに待っている人たちのことを気遣って、早々に後を譲って出て行かれた。


行列のそばにATMが並んでいる。
冒頭の写真の左手にある。
利用する人たちも結構いて、次々と人の出入りを横目で見ていた。

初老の男性が携帯電話でやりとりしながら
「はい、今郵便局に着きました」と入ってきた。
きちんとジャケットを着ているから汗だくで、しかもかなりあせっている様子。
カバンから、眼鏡やカードや財布や、、ATMの機械のそばに所せましと置いて、左手は携帯電話を持っているものだから、右手で噴き出す汗を拭きつつ、まだカバンの中を何か探している様子。

「手数料??はい、お支払いします」
「カード、入れるんですね?」
「画面に○○と出ましたけど」
焦りが半端ない!

高齢なので電話の声も大きい。局内は静かなのでそんな声が響いたとたん、
私も含めて行列にならんでいた人たちがいっせいにその男性に目がくぎづけ!!
みんな思ったことは同じ。
(振込詐欺、ちがうん???!!!)
普段なら局員さんがいるのだろうけど、いち早くそばに行くんだろうけど、だれもいないし。

まもなく、一人の中年男性が並んでいた列を抜けてそばへ行って話しかけた。(私、行かなきゃ!と身体が動いたところだった)
「大丈夫ですか? おかしなことに巻き込まれていませんか?」
そんなやりとりがしばらく聞こえて、途中でATMの操作をやめて出て行かれた。
声をかけた男性は列を一旦離れたのだけど、もちろん、気持ちよく元の場所へ招き入れてもらっていた。

まだまだ自分の番は来ない。
行列に並んでいた人たちの中に、なにやら共通の『安堵感』が流れていた。

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