見出し画像

民芸のうつわ(っぽい?)を買いました

最近、noteに民芸について書いて、とうとうそれっぽいものを買ってしまった。昨日用事で出かけた際寄ったフランフランで見つけたんである。ちょうどその前に図書館で柳宗悦についての本も借りていた。民芸熱最高潮であった。

それがタイトル上のお皿。裏にはfrancfranc made in japan とあった。美濃焼だそうである。家で美濃焼をググったら、美濃は指す地域が広いため、日本の陶磁器の産地としては一番で、廉価で身近なものがたくさん作られているんだそうだ。なるほど私が400円で手に入れられたわけである。

早速買ったその日の夜、使ってみた。夜食にふかし芋(さつま芋)を食べるのに載っけてみたら、それっぽいフィルターがかかっているのか、ふかし芋の風情と皿の雰囲気が合うのか、普段より美味しく感じた。芋も私の心もホクホクである。

その後、図書館で借りた柳宗悦の本を読んだ。彼が著した本ではなく、彼の紹介本である。その中に、彼の民芸の定義の一つとして、民衆が使うものだから、親しみやすくて手に入りやすい廉価なもの、とあった。じゃあ私が買った皿も民芸ものっていうのかな?と民芸に憧れていたものとして少し嬉しくなった。その本は分かりやすくて、難しいと思っていた民芸やそれを提唱した柳宗悦の思想が私の中に染み込んできた。読み終わった後、彼の思想のおかげで、私の世界が前より少し暖かいものになった。

結局実用的なメリットの面からいえば、私がいいなと思ったお皿を買ったら、芋が美味しくなったことだ。安かろうが高かろうが気に入ったものを買えばいい。シンプル一辺倒じゃなくて、色々でいい。柳宗悦の思想は少しかじったくらいでは分からないだろうから、折をみて学んでいければと思う。

片付けブームやミニマリズムブームで失くしたものがあるよと教えてくれたように思う。すぐに捨てる風潮に一石を投じてくれた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?