朝からバスを逃した。 慌てても20分後のバスが早く来るわけじゃないから、とりあえず近所のコンビニで朝ごはんを買う。 テキトーなおにぎりを選んで、レジに持って行ったら、淑女の店員さんが素敵な笑顔で「おはようございます」と言ってくれた。 仕事上の義務以上の思いがこもった言葉に、こっちがびっくりしてしまう。 ここ、コンビニだよな。 会計を済ませ、おにぎりを手渡すときにも「朝からありがとうございます。今日も1日お気をつけて」とふんわり伝えてくれた。 つくづく言葉というものは
非日常の中で、日常を想う。 あの子には、クラフトビール。 私が好きだったのにしちゃお。 あの子はあんまりお酒のまないから、 お菓子か、ジャムもいいな。 あのゼミには、チョコの詰め合わせ。 いつも長丁場だからな、糖分補給に。 お土産を買って帰る人たちをリストアップする。 それをぼんやり眺める。 お土産はあまり日が経って渡すものではない。 大体帰って1ヶ月以内に会えそうな人たちが候補になる。 東京にも、お土産を渡したい人がいる。 受け取ってくれるかな。 喜んでくれたら
シュウマイ、食べたい。 ここ数日、私の脳内はシュウマイで占拠されていた。 理由は分かっている。 ひとつは、先週友人が「餃子よりシュウマイが好き」という話をしていたこと。 私には宇都宮市民の誇りがあるのでそれに同意はできないが、そういう人もいるのかと、その言葉が脳の片隅に住み着いた。 もうひとつは、イタリアに住む日本人の方が Instagramで、シュウマイを作って載せていた。 この方は本当にお料理上手で、イタリアという限られた食材しか手に入らない地で工夫を凝らして、すごく
今日の視界は、常に90度右に回転している。 かっこつけて言ったけど、11時に今日起きて、ベットに横になったまま現在18:40になっただけ。 空がまだ水色なの怖すぎる。早く太陽沈んでくれないかな。 不定期で訪れるどうしようもないほどにlazyな日は、決まってBruno Mars の “The Lazy Song”を聴く。ドレスコードはパジャマ。 人生でこの曲聴くの何回目だろう、サビは歌詞見なくても口ずさめるようになってしまった。 暇を持て余してSNSをダラダラみていたら、
タイトルにある通り、人間は、いびつなミラーボールみたいだと思ってる。 私という視点からみえるあなたは青色だったり緑色だったりしてるけれど、例えばあなたの親から見たら全然違う色なんじゃないかなと思う。 そんな風に、人間は誰かとの関係に生きていて、その関係ごとに微妙に違う色を持っていて、ひとりでもたくさんの色を持っているんじゃないかなと思っている。 その色彩の幅も人によると思う。 中高の友達から見ても、会社の同僚から見ても、家族から見ても、似たような印象を抱かせるあなたはきっ
目が覚めると、だいたいいつも似たような朝なのに、夜ベッドに入るときの気持ちは毎日異なる。 似たような朝から似たような日々が始まると思いきや、予期することもできない地獄がひそんでいることがあるから。 日々にひそむ地獄は、「地獄」という単語を使うには大げさすぎるかもしれない。 例えば、いつも通りバイト先に出勤したら、意味が分からないくらい忙しくて、どっと疲れてイライラしてしまうとか。 例えば、最高に気分のいいほろ酔いの夜に、電車で一瞬の痴漢に遭うとか。 例えば、言わなくて
2021年に書いて下書きに眠らせていたものです。 今更ですが、たまに読み返したくなる学びがあるので載せます。 現在大学3年生、留学を目前に控えている私はよくある質問をされる。 「何を勉強しにイタリアに行くの?」 これに答えるのは簡単だ。 「地方創生のためのアグリツーリズモ(農村観光)を勉強しに行きます。」 だが、こう答えると次はたいていこう言われる。 「じゃあ将来、アグリツーリズモで地元に貢献するんだ!」 「就職は東京じゃなくて地元?」 正直、こう言われると困る
お久しぶりです。初めまして。 怜(れい)と申します。 私事ですが、この春に5年間在籍した大学を卒業し、大学院に進むこととなりました。 これまでと同じく、「文化人類学」という学問を専攻します。 文化人類学って、多くの人にとっては聞きなれないですよね。 何をやる学問なんでしょうね。 語りだすと記事1本になっちゃうので、また別の機会にします。 今日は人類学について語りたいわけじゃないんだ、挨拶がしたい。 好きなことは、暮らすことです。 コーヒーや茶、日本酒、ビール、ワインなどの
※帰国寸前の2022年10月に書いて、下書きに眠っていたものです。大変読みづらい日本語なのですが、そのまま放出します。 _____ イタリア留学が終わろうとしている。 ずっと、ずっと夢だった私の留学。 正直早く日本に帰りたい。でも、この夢が覚める実感はわかない。 私はまだ夢の中だ。本当に、そういう感覚。 私の留学はどんな色だっただろうか。 自分じゃ分からないけれど、よくかけられた声は「なんだかんだ楽しそう」だった。 毎日、楽しかったわけじゃない。 涙を流した日もあ
Ciao! イタリア、フィレンツェでの留学生活もついに半年が経ってしまいました。 もうそんな経つのかぁ、と感慨深いです。 さて、今回は留学6か月目の振り返りをしようと思いますが、その前に、しれっと5か月目の振り返りを投稿しなかったことについて、長めの言い訳をします。 5か月目はですね、ついに留学生活後半戦に入ったということで、実はインターンを開始しておりました。 このインターンが私の留学した最大の目的です。 「アグリツーリズモ」という、田舎で宿泊や飲食など観光業務も
2022年5月14日、私の住むフィレンツェを早朝に発ち、シチリア島の東側の街、カターニアへ向かった。 元々は州都であるパレルモだけの予定だったが、会ったことのない友人がカターニアにいることを知って、少々無理をしてカターニア行きを決めた。 カターニア空港から外に出ると、目の前に大きな山がそびえたっていた。 「エトナ山」という活火山らしい。 山の頂上からは煙がうっすらと上がっていた。 なんとなく、父の故郷である鹿児島の桜島を思い出した。 エトナ山を眺めていると、はじめて会う
2022年4月29日から5月1日まで、クロアチアのスプリットを旅行した。 きっかけは、イギリス留学中の友人が「一緒にクロアチアに行かない?」と誘ってくれたことだった。 まず誘われて、第一声が「クロアチアってどこ」だった。 グーグルマップを開くと、イタリアのお隣の国ではないか。 知らなかった…(無知すぎ) 場所すら知らなかった国に、今後私が日本からわざわざ行くとは思えない。 この機会を逃したら、きっと、一生行かないだろう。 そう思い、「ぜひ一緒に行きたい」と返事をした。
6月21日から6月28日まで、イギリスとドイツを旅した。 テーマは「誕生日プレゼント」。 私の誕生日は6月27日だ。だから自分への誕生日プレゼントとして、旅をすることにした。 ドイツに会いたい人がいたから、タイミング的にもちょうどよかった。 この旅の予算は、クレジットカードの限度額まで。 一切我慢しない、それだけのルールを決めて飛び立った。 (まだ引き落とし額は見ていない。非常に恐ろしい。) 8日間で、数々の予想外の出来事に見舞われた。 空港の勘違い2回(!)、電車の乗り
フィレンツェで生活して、4か月が経ちました。 つまりは、5か月目に突入しているんだけれど、「5か月目」って言うと急に時間がだいぶ経ったなぁって実感します。 4か月目は、どんな1か月だったかなぁ。 まず浮かんだ印象は……「ずっと、しんどかった」 なんだか、すごくフィレンツェが嫌いになった1か月だった。 今まで気にならなかったことが、気に障ったり。 それから今までの留学生活を客観視して、自己嫌悪にもなった。 飛ぶ前には予想していなかった日本人だらけの環境に嫌気が刺した。
2022年4月10日、今日から留学4か月目に突入しました。 つまりはイタリア、フィレンツェ生活が3か月経過したことになります。 振り返って…いろんな出来事がありました。 電波も届かない小さな村、コンピト村に連れて行ってもらったり はじめてクラブに行ったり アグリツーリズモを営む日本人の方とお会いできたり 留学を終えて日本へ旅立つ友人を見送ったり 4月から新たにフィレンツェに来た日本人に出会ったり おいしい朝ごはんをバールで食べたり 世界遺産のサンジミアーノへ
今日(2022.03.09)で留学してぴったり2か月です。 明日から留学3か月目に突入するので、今思うことを記しておこうと思います。 そうですねぇ…2月は、大変でしたね笑 何が大変だったって、やっぱり現金を引き落とせなかったこと。 クレジットカードを1枚紛失し、日本から郵送してもらったものの途中で抜き取られるというトラブル×2でだいぶメンタルやられました。 現金を引き落とせなかったので、残り少ないぎりぎりで耐えるしかないという状況がプレッシャーで、あの時は自覚していま