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【前半】コミュニティマーケティング立ち上げにおける会社との調整について 7つのポイント

僕が担当しているサービスは、去年の夏にリリースして一年がすぎました。
そのサービスのマーケティングの一つとしてコミュニティマーケティングをやっております。

コミュニティマーケティングを立ち上げるにあたって、主に会社と調整するにあたりの体験談をつらつらとまとめておきます。

内容としては、こんな感じ

・コミュニティマーケティングの前にマーケティング
・良い意見と悪い意見と決定者の明確化
・机上の正解と結果
・伝道師としての熱量
・振り返りとSNSと反省
・社内協力者
・コンテンツの質

コミュニティマーケティングの前にマーケティング

コミュニティマーケティングをやるのにまず考えるのがどういうコミュニティにしようか、AWSがやってるJAWSみたいなコミュニティ?それともWordPressのようなコミュニティ?などなど、すでにあるコミュニティを参考に色々考えると思います。

それはそれで大事なんですが、コミュニティマーケティングの前に取り扱うサービスや製品のことをしっかりと見る必要がある。

僕が担当してるサービスは、冒頭にも書いたけど去年リリースしたサービスで、しかもIaaSといい昔からある技術でなので多くの競合他社があります。
イメージだと、セブン–イレブン、ファミリーマート、ローソンのような超大手があるコンビニ業界に飛び込んでいくイメージです。

大手競合が活躍しており、競合のようなコミュニティをゼロからどうやって作り出していくかという議論が多く社内では話をしておりましたが、正直できる気がしないし意味がない

新しい技術であったり、コンセプトであればそれを勉強したい、知りたいということでコミュニティに参加したい人もいるだろうけど、今からサーバのインフラについてガッツリ勉強したい人は別のコミュニティにいくだろうし、当時はリリースしたばかりのサービスだから使っているユーザもいないじゃん

だからコミュニティのゴールを決めるよりも自社のサービスの立ち位置をしっかり認識する必要があり、セグメント・ターゲット・ポジションやSWOT、ペルソナがどうなっているのか
そして大事なのは、サービスコンセプト!!

そのサービスを通じてどんな世界を作りたいのか目指したいのかというのがあると思うけど、その理念というかコンセプトとかけ離れたコミュティだったら意味ないじゃん

ダメな例として
サービスコンセプト=誰でも簡単に手間のかからないインフラサービス
コミュニティ方向性=新しい技術を学習するコミュニティ

こんなんだったら、簡単にしたいのに知らないことを勉強するコミュニティになっちゃう。

なので他のコミュニティを参考にするのは、よいと思うがサービスコンセプトをしっかりととらえた上でコミュニティ設計をしなくては意味がない。

僕の場合は、

サービスの特徴として
複数インスタンスを定額で利用できローカルネットワークに繋げられられるIaaS
コンセプトとして
エンジニアの好奇心やアイディアをカタチにする

だったのでコンセプトとしては、
「人と人、地域と地域が繋がり、楽しく新しいチャレンジをする」コミュニティというコンセプトに決めました。

※サービスがピボットした際にコミュニティもピボットするんですがそれはまた別のお話

良い意見と悪い意見と決定者の明確化

他のコミュニティを参考にするのにもつながるけど、いざコミュニティを立ち上げようとすると関係者から色々な意見をいただきます。

ありがたいことです

ただコミュニティって、定義がかなりフワフワしております
ご意見を頂く内容が「正しいコミュニティ構築」のご意見なのか「俺の思うコミュニティ」のご意見なのかがわからないです。
ましてや過去に立ち上げた経験がない人ばかりならなおさら

だからその意見が正しいか間違ってるかなんかわかんらないんですよ
でも決裁者がOKと言われなければ予算はおりない、承認もとれない

なので僕は、個人的に興味のあるオープンデータというジャンルで勉強会を開いてみたりしました。
これは個人的な興味をもとに活動してみたので完全に仕事じゃないです。
ただ、会社からは、個人の活動ですが予算のかからないものなら使ってよいと言われたので会社会議室とかの借りてやったりもしました。

ちょっとブラックな感じにもなりますが、定時後に残業代も出ない勉強会なんかやりたくない。って思う人は、コミュニティをやることは出来ないのでやめましょう。

コミュニティはユーザや愛好家が仕事とは別で参加しているんです。
それなのに主催者が賃金がないから自分では動けないというのは、参加者気持ちに共感できないでしょ

まぁつまり、言いたいことは「答えが分からない」なら「答えを得ること」を先にやってしまえばいいんですよ。

関係者:「そのプログラムだと盛り上がらなくないですか?」
僕  :「こないだやった時は、大丈夫でした」
    「むしろ喋る内容の方が大切なんで盛り上がらないと思うなら喋ってもらえますか?」
関係者:「大丈夫ならそのままですいいです」

的な感じでも返せると思います。
それと会社なので予算やら承認が取れたら決定者が自分に変わるのも覚えておいた方がいいです。

コミュニティなんで企業が一方的に話すセミナーとは違い、参加者であるユーザーがメインです。
そのユーザでもメインで動いてくれたり、リーダーになってくれるようなユーザの方と一緒にコミュニティを作っていくのがよいですが、これもいろいろなご意見をいただきます。

メインで手伝ってくれるユーザの選出方法は、色々と悩む方も多いと思いますが僕の答えはコミュニティマーケティングの責任者が決める。
つまりコミュニティマネージャーが責任を持って決めるのがベストです。
関係者の知り合いだったり、営業からからの紹介でユーザを勧められます。
訳がわからないのは他のコミュニティで喋ってた人をリーダーにしたらって言われたりもします。

繋がりなくないっすか?

って、こともありますしコミュニティマーケティングというプロジェクトの大事な部分を責任持って決めるのは自分であるということ明確にしておく必要があります。

机上の正解と結果

計画を立てるのは大事です、否定する気はありません。

ただコミュニティマーケティングは、自社内だけで動くプロジェクトじゃなく外部のユーザと合わせて動くのです。
つまり結果のポイントがかなり違ってくる。

何かプロダクトを作る場合なら、自社のリソースだったり外注のリソースを元に計画してプロジェクトを動かしますのである程度コントロールはできるかと思います。※まぁそれはそれで大変なんですが

広告なら広告予算をどのように配分して広告内容を修正して、結果としてどの程度のユーザがコンバージョンしているかという結果をもとに次の計画を行います。

コミュニティの場合だと参加してくれるユーザ、手伝ってくれるユーザがいないと始まりもしない上にその人たちを完全にコントロールすることも出来ないです。
つまりガチガチに計画しても崩れることも多々あります。

ただコミュニティイベントを開催する前から以下のようなことがあります

・コミュニティイベントに参加表明
・知り合いに声を掛けてくれる
・コミュニティイベントをシェアしてくれる
・ライトニングトークで参加する人は資料を作る

これだけではなく、会場の手配や参加者の調整などもやってくれる場合もあります。これは今までの仕事のように結果評価だけじゃなく、プロセスでの評価も必要になる
つまりコミュニティイベントの開催数や参加者数だけじゃなくどのように開催されれているか、その後どう評価するかが今までの仕事と同じように評価すると効果が出てるかが分からなく、結果やってる価値があるのかということになります。

コミュニティマーケティングをやる上で、評価のポイントとやる意味を現状の業務の延長だけで考えてはいけないYo!!
どういうポイントに絞るかとか、何をKPIとするかを書くと結構長くなるから要望があれば書くけど、大変そうだからやめておく。

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って、ことでここまでで書き疲れたので、残りの4つのポイントはまた別機会に書きます。
読んだ感想とかご意見とか頂けると励みになります!!
誤字脱字もご報告頂ければ幸いです。

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