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桜を見て思い出すこと。

春になり桜を見るたびに、
思い出すことがあって。

もう、あの年がどの年だったのか
思い出せないくらい年月が経ったけど。

私が12歳の時から習ってきた
お花の先生が亡くなって、それが春
だったのかも定かじゃないくらい記憶
が曖昧だけど。通勤途中の駅で満開の
桜を見上げながら

先生にもう会えないから
今年の桜は、こんなに色がないんだな。

って、妙に腑に落ちた。
白というより、モノクロ写真みたいに
色が全くなくて。心情によって色の感覚
が変わる事を始めて知った。

それからは毎年ついつい、
桜の色を注意深く見てしまう。
自分の心の状態を観察したくて。

桜は不思議な花だ。
桜染の淡いピンクは、花弁ではなく
樹皮で染めるそう。1年中いつでもいい
わけではなく、花が咲く直前の樹皮で。
中学の時、私はそれを国語の教科書で
知って凄く感動した。見えなくても
桜は木全体が春に向かってピンクに
なるんだなと。

素敵な花は沢山あれど、桜だけは
日本人にとって別格だ。だからか
桜を長く見たいがあまりに、10月桜に
始まり河津桜に染井吉野に思川桜やら
枝垂桜に八重桜にと、最近やたら長く
桜が楽しめるように、あれこれ工夫して
色んな品種植えちゃって(笑)

欲張りな日本人のことだから
そのうち1年中何らかの桜が咲い
ちゃってる日も近いんじゃないかな。

もっと見たかったのにー
ってくらいが桜はちょうどいいと
思うんですけど。桜はやっぱり
刹那感を大事にして!と思う
今日この頃です(苦笑)

#エッセイ
#お花 #桜
#刹那感
#大事と思う

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