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触れる事の出来ない距離
何度も立ち止まり
何度も振り返った
もう戻れないと分かっているのに

哀しみも 後悔も
キミに言った最後の言葉も
遠い記憶に掠れ
本当はもう
思い出せなくなっているって 気付いてるのに


ねえ・・・
ボクの想いをキミの微笑みで裂いて
あの頃の様に 抱きしめて欲しい


ねえ・・・・
ボクの涙をキミの微笑みで拭って
二人の雫 遠い空に導いて欲しい

冷たい暗闇も 永遠も
笑って話したあの約束も
願うだけの明日に消され
ただ怯えた自分を
隠していただけだって分かってるのに


ねえ・・・・
とめどなく溢れる涙の理由なんて
崩れ落ちる砂の山と同じなんだよ

ねえ・・・・
深い夢に彷徨う一人の夜なんて
胸に染み込んだ幻と同じなんだよ

永遠に逢えなくても
今日もボクは此処で詩を詠う
ナニヒトツ 変わる事なんてないと


想いも
温もりも
淡い霧の中のキミの笑顔も
見えない物にだけ永遠はある
たったヒトツ それだけを信じて


green

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