[Green Cities, Inc. スタッフインタビュー]出川菜穂(でがわ なほ)さん
Green Cities, Inc.で働くメンバーを紹介していきます。
今回ご紹介するのは、出川 菜穂(でがわ なほ)さんです。
仕事面、そしてメンタル面においてもメンバー皆をサポートしつつ導いてくれるGreen Cities, Inc.になくてはならない存在の菜穂さん。
聡明で都市計画の知識も豊富でありながら、謙虚でフレンドリー、社交的で誰とでもすぐ打ち解けることができる暖かいお人柄。社内でもそんな菜穂さんに憧れない人はいないと思います!
そんな菜穂さんへ、メンバーからの質問も含め、あれこれインタビューさせていただきました!
▶︎Green Cities, Inc.で働くまでのご経歴を簡単に教えてください!
アメリカテンプル大学都市計画学科卒業、帰国後大手ゼネコンで不動産開発に従事。退職し渡豪、メルボルン大学大学院都市計画学科修了。土木コンサルで国内外の交通や環境の調査業務を経験後、フリーランスとなり、都市計画・建築を軸に企業の海外進出や海外企業の日本進出をサポート。まちづくり政策の策定、公共空間の活用に携わりながら多くのワークショップの企画・運営も行う。Wardrobe Place代表。LEED AP ND、EcoDistricts AP。
▶︎現在、Green Cities, Inc.で関わっているプロジェクト、役割や仕事仕事内容を教えてください。
出産前は、富山県南砺市井波地域の旧庁舎利活用、神戸市新港西のビジョンづくり、神戸市磯上公園のプロジェクトを担当していました。出産後は会社全体と各プロジェクトを俯瞰して進捗を把握しながら主に井波地域のビジョンづくりに関わり、黒子としてサポートしつつ時々出張してフロントに出て現場の空気を忘れないようにしています。
会社ではみつさん(代表 山﨑満広氏)の次に大人なので(笑)、空港の管制官兼番頭的な位置にいて、コミュニケーションの円滑化、若い世代の指導、みつさんの悩み相談等をしています。
▶︎留学を経験されていますが、留学先の決め手は?
高校時代文系理系に分かれる時、1人でコツコツ何かをするのは苦手、チームで1つのことを成し遂げる仕事がしたく、建築・都市計画系を目指すことに。当時、都市計画学科を持つ大学は少なく、千葉大を受験するも玉砕、ならばこの学問で先進的な海外に行ってみることに。本来ならばヨーロッパが妥当な所、英語圏で住みやすい所と考えてアメリカにしました(同時多発テロ事件前は外国人に対しておおらかだったので)。
英語学校時代を含めて何度か転校し、マンモス校、小さい学校、片田舎、大都市、と色々行った結果、都市計画を学ぶには、四季が明確で、ほどよく都市部または郊外でも都市部へのアクセスがよい所、学生同士のインタラクションがしやすいコンパクトなサイズがよく、その上で保有している単位数が移行しやすい学校という点を決め手に選んでいました。
大学院を選ぶ時は、「世界一住みやすい都市と呼ばれるメルボルンに住んでそのことを感じながら学びたい」という理由からメルボルン一択でした。
▶︎仕事する上で譲れないこだわりは何ですか?
社会人1年目(当時は大手ゼネコンに勤務)から、プロジェクト完成後に「出川さんと仕事できて楽しかったよ、また一緒に仕事したいね」と言われるような仕事をし人間関係ができたら、と思い仕事をしています。
また、建設業界や都市計画業界はだいぶ女性が増えてきたとはいえ、まだまだ男性や年長者がマジョリティーの世界。そして、様々なステークホルダーが絡み合う中で、プロジェクト完成時にメンバー全員が笑顔になることは稀なことです。メンバー全員が笑顔になれたということは成功の証、そのため、いつも「プロジェクト完了時に、みんなで笑顔になる」を目標にしています。
▶︎現在1歳半の男の子を育てるママさんでもある菜穂さん。ママになる前と後とで都市デザインに対する意識や姿勢は変わりましたか?
変わりました!「もし自分が子連れでワークショップに参加するなら…」という目線でワークショップやイベントの内容、実施時間帯、場所、やり方を考えるようになりました。
行く場所が変わった(児童館、公園、ショッピングモール等)ので、個店の大事さもわかる反面、個性のあるまちづくりをする上で悪とされがちな大型商業施設の良さをひしひしと感じています。公園は大きい子と小さい子が一緒に遊べたり、1〜2歳の子が公園で楽しく遊べる所を探している中で、自分の中に基準のようなものができてきました。
一つ一つの場所やシステムを見る目線が息子を連れて行くとしたらどうかな、という目線になったのですが、やはり「人の力」を肌で感じるようになりました。行った先で声をかけて頂いたり、息子を少し見ててくださったり、相手をしてくださったり、窓口で書類を代わりに書いてくださったり、モールで代わりにカートを返却してくださったり…(続く)、こういうことで本当にエネルギーを頂けるし、スムーズに行動できるし、不安が吹き飛ぶし、ありがたいです。
私達の仕事は環境を整えるための仕事が多いですが、こうした、人々がインタラクティブになりやすい環境になる”しかけ”って、なんだろうな、とよく考えるようになりました。
▶︎ご実家が現在長野県上田とのこと。上田のおすすめスポットを教えてください!
10年ほど前に両親が東京から長野県上田市へ移住しました。私もメルボルンから帰国後、就職するまでの2ヶ月ほど住んでいましたが、それ以外は帰省して家で過ごすか近所への買い物くらいなので、全然まだ上田を知れていません。
おでかけとなると、長野や白馬へは行きますが、地元に何があるのかはさっぱりで遊びに来てくれた人をどこへお連れすればいいのかもわからず…。いい機会なので、息子と一緒に行って楽しめそうな所を今後探していきたいなと思っています。外から来ると、野菜とお肉は豊富なのでスーパーや直売所が楽しいです。
▶︎これから何か新しく始めるとしたら何をしますか?
ここ5年位ずーっとやってみたいなーと思っているのですが、大学で教えたいです。
何度かゲストスピーカーという形で1日講師をさせて頂く機会があり、都市計画・都市デザイン・建築を通して、若者のみなさんに「コミュニケーションスキル」を伝えているのですが、これがとても楽しい!特に日本の学生はプレゼンの機会が少ない(海外だと最低週1回はあり、毎日の会話がプレゼン)と聞くので、話し方、聞き方、評価の仕方、スライドの作り方、等を専門を通して伝えていくような教えることができたら…と思っています。
▶︎最後に、10年後の自分は何をしていると思いますか?
息子10歳なので、まだまだ白目むきながら子育てにバタバタしてそうですが、みつさんのお子さんが出張に同行するようになったのがこの歳くらいからだと思うので、うちの息子も連れていけたらいいな、連れて行って何かを見て学んでほしいなと思います。その頃には日本の教育現場もそういうことで休むことに寛大になっているとよいのですが…。
メンバーの出入りは多少あるかもしれませんが、10年後もみんなで笑いながらまちづくりの仕事をしていたいです。
学生時代から留学、そして大手ゼネコンでの経験、またママになられてから親の目線も加わりさらに多様な視野で皆にアドバイスをくれる存在の菜穂さん。
菜穂さんの今後の新たな挑戦も期待しつつ、引き続きGreen Cities, Inc.で一緒に笑いながら仕事をしていきたいです!
(インタビュー実施:2023年1月)
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