kindle unlimited漁り

けっこう前からkindle unlimitedを利用している。
無料で読める書籍だからといっても、良書や名著が配信されていることもありあなどれない。

敬遠している人がいたら、試しに加入してみるといい。自分のイメージとしてはアマゾン川で潮干狩りしているみたいなもので、こまめにチェックしていると良書が狩れる。大物として名著を狩れることもある。

本の内容に感銘を受けた場合は、無料で読みっぱなしも恐れ多いのでサポートの意味で購入する。こう考えると食品の試食に参加しているみたいな感じもする。

9月あたりからは、興味はあったがずーっと読んでいなかった山本七平の本が配信されており、これ幸いと読む。

「宗教について」では、日本人は昔から能力主義であったとの考察があり、能力主義がもたらすデメリットに関する考察はマイケル・サンデルの「実力も運のうち 能力主義は正義か」を思い起こさせる。能力主義とはまた別の主義を採用してきた社会のあり方の事例として、東アジアの社会にも参考例があるということで興味深かった。

最近になって指摘されたことは実は昔も指摘されていたということで、本にも出てきたコヘレト書の文章を思い出した。