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基礎2: カンナビノイドとは

#はじめに

こんにちは。GREEN XのJOです。

なぜ私が日本では違法麻薬という強い印象を持たれた大麻に興味をもち、その化合物群であるカンナビノイドが我々人類のQuality of Life (生活の質) を改善しうる、と考えついたのか、について書いてみたいと思います。

私のミッションは、深い調査しなくても、誰でも現状を理解し、最初の一歩を踏み出すことができることを目指していますので、詳細はリンクとして、論点を要約して記載します。また、メリット、リスク、それぞれ明確に記載することを心がけたいと思います。


#テーマ

今回のテーマは、CBD、CBNといったカンナビノイドは単体或いは複合でどのような効果があるのか、どの様にして我々人体に働きかけるのか、について纏めています。


#まとめ


1.カンナビノイドとは大麻草の中にある成分で100種類くらい存在。うち60%と大半を占めるのがCBD (40%)とTHC (20%)で圧倒的に研究は進んでいる。
2. カンナビノイドは、単品のみならず、複数、そしてテルペンとの相乗効果によって、作用が高まる特性を有している。製品も単品や目的に沿った割合の物が展開されている。
3. 人体には生まれた時点から内因性カンナビノイド (ECS) が存在しており、睡眠、食欲、不安、代謝、といった様々な身体機能がコントロールされている。ECSは様々な外的ストレス要因や加齢により衰え、欠乏症となることがあり、人間は様々な疾患を患う様になる。植物性カンナビノイドは、ECS感受体と結合し、欠乏を正常化させる作用を持つ。
4. 精神作用があり違法のTHCは、依存性の問題、幻覚の問題からリスクがあり、特に交通事故等の危険性が高くなる。
5. 精神作用のないその他カンナビノイドの副作用は、口の渇き、低血圧、めまい、眠気、などが挙げられている。車の運転は避けるべき。
6. 海外の研究では1日1,500mg、4週間経口摂取しても問題はなかった。よって、異常な量でなければ量的なリスクも低位。


#カンナビノイドとは


大麻草 (カンナビス) には100を超える化合物が含まれており、総称としてカンナビノイドと呼ばれている。
それら1つ1つに特徴があるとされており、そのメリットが研究されているが、含有量の高いカンナビノイドの研究は進み (CBD(~40%)、THC (~20%)で全体の60%を占める)、と、含有量の少ない=レアカンナビノイドは未知であるものの方が多いのが実態である。

よりエビデンスが確立されている = メリットとリスクを把握しうるものに絞って利活用すべきと考える。日本において販売されている製品に代表されるカンナビノイドはCBD、CBN、CBGになる。


#アントラージュ効果


CBDをはじめとしたカンナビノイド製品に触れ合う機会があると、必ず出てくるアントラージュ効果という言葉。簡単に言うと、単体では効果が薄くても、複数のカンナビノイドが相乗効果を生み出し、「1 + 1 = 2」以上の効果を得ることです。製品を開発する上で達成したい目的に合わせてカンナビノイドの種類や割合を変化させることになります。
具体的には、100mlの製品において、総カンナビノイド比率90%の製品で、内訳は (1) CBD 50ml (50%)、(2) CBN 30ml (30%)、(3) CBG 10ml (10%)、(4) テルペン 10ml (10%)、の様なラベリングがなされています。


#カンナビノイドはどうやって人体へ作用するのか

人間の体内には本来自分の身体を調節する機能である、エンド・カンナビノイド・システム (ECS) が備わっています。人間が生活していく上では欠かすことのできない機能のバランスを整える非常に重要な役割を担っているシステムですが、研究により、外部からの強いストレスや老化に伴って働きが弱ることがわかっています。働きが弱るとカンナビノイド欠乏症になり、様々な疾患になることも明らかになりました。放置しておくと重篤な病気となる可能性が高いため、危険視されています。

CBDに含まれる有効成分の植物性カンナビノイドを体内に取り入れることで、カンナビノイド欠乏症を解消し、病気の治療を期待できる可能性があると多くの研究機関で研究を進めている成分です。

* ECS=人間が本来持っているホメオスタシス(恒常性)を維持するために、神経伝達物質(カンナビノイド)を使って細胞に適切な指示を与えるネットワークシステム
https://cbd.co.jp/column/ecs-latest-research-introduction/

端的にまとめると、人体には生まれた時点から内因性カンナビノイド (ECS) が存在しており、睡眠、食欲、不安、代謝、といった様々な身体機能がコントロールされている。ECSは様々な外的ストレス要因や加齢により衰え、欠乏症となることがあり、人間は様々な疾患を患う様になる。

大麻に内包される植物性カンナビノイドは、体内に取り込まれると、人体内に存在するカンナビノイド受容体に結合され (逆に阻害するものもある)、感受体が活性化することで様々な作用 (メリット)が起こる。

主要カンナビノイドの医療的効果一覧

#副作用について

カンナビノイドの摂取による副作用については、世界的に研究が進んでいる。ここでは、人為的に化学修飾され何が起こるかはわからない合成・半合成カンナビノイドは除外し、植物性カンナビノイドに限定します。また、精神作用のあるTHCと精神作用のないその他のカンナビノイドも分けて議論する必要がある。最後に、カンナビノイドは葉、リキッド、エディブル (グミ、チョコ等)、化粧品等の摂取方法がありますが、あくまで化合物の副作用に限定します。

精神作用があり日本では違法であるTHC。まず明らかなリスクは依存性・耽溺性。その度合いや禁断症状は他の規制麻薬よりは低位なものの、大麻も例外ではない。合わせて幻覚作用があることも他人への危険行為に繋がるリスクがある。特に統計的にも多いのは交通事故の増加であろう。

一方、精神作用のないCBD、CBN、CBGといったカンナビノイドについては、様々な研究を通して致命的な副作用は報告されていない。事例としては、口の渇き、低血圧、めまい、眠気、などが挙げられている。やはり車や機械の運転を行う場合の摂取は避けるべきであろう。摂取量としては、1日 100-800mgの経口摂取が一般的とされているが、医療用の研究では1,500mgを4週間与えても副作用がなかったことは認められている。

これらから言えることは、よほど異常な摂取をしない限り、量的なリスクは少なく、CBDの摂取による身体的なリスクも一般的に許容できる範囲のものと言える。


#データソース・参考文献

一般社団法人 日本カンナビノイド協会
https://a-japancannabinoid.com

日本臨床カンナビノイド協会
http://cannabis.kenkyuukai.jp/

CBD Libruary 用語集
https://cbd-library.com/basic/glossary/

カンナビジオール wiki
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/カンナビジオール

CBDの適正摂取量とは?
https://www.medicalnewstoday.com/articles/327518#research

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