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言葉の羅列

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狂おしい心臓の言葉
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2023年2月の記事一覧

20230212

20230212

「愛してる」じゃどうもしっくり来ない。
でもそれ以上の言葉があったとしても、余りにも仰々しいものはいけないな。
いや言葉なんていらない、というよりどんな言葉も正しくない気がしてしまう。
関係に名前などいらなくて、ただ君がいて私がいるだけの。味気無いように見えて、本当はそれでよかった。
それだけで、よかったんだよ。



"大切だった"なんて過去形にはしたくない。
一緒に幸せになろうね って。何気

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良薬

良薬

「この本を読みたいから生きよう」と思う瞬間が多々ある。
読みかけ、またはいつか読むつもりで手付かずの小説は、自分の心が弱った時に命を繋いでくれるのだ。

文学は薬だと思う。

夢中になって読み耽っている間だけ、現実世界から逃げられる。その遮断される時間がたまらなく好きだ。
本の中にだけ存在する世界に行ける。

"生きることへの苦痛を感じなくていいから"
全てに疲れた時、真っ先に読書がしたいと思うの

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暗転

暗転

"生を諦めようとした瞬間、どこからともなく花のような香りが漂ってきた"
のような体験談を聞くと、いつかの自分が首を吊ろうと使った物達はあの世から降りてきた梯子だったのかと思ったりする。

幸せがどこにでも落ちているのと同じように
死もすぐ隣で大口を開けて待ち構えている。

駅のホームに立った時
高い所に立った時
夜の海を眺めている時
高い所から遠くの景色を見ている時
引き込まれそうになる瞬間なんて

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