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無いものねだり

本日も早起きのニートさん。
ベランダから外を眺める。
月曜日。
世界の歯車がいつもより忙しなく動く1日。
昨日と比べてしまうと、余計にがちゃがちゃしている。
今日も何も無い。
ちょっとしたバイトの予定はあるが、
なんだか世界から切り離されている感。
見えないシャボン玉に包まれているような。
仕事をしていた時は、あれだけ辞めたいと思っていたのに。
仕事をしてる人からしたら、
「いいよね、自由な時間が沢山あって。
好きなことに使えて、
好きなものになるチャンスがあって。」
その通り。
けれど私からしたら、
「いいよね、働けて。
安定した収入、居場所があって。」
まさに無いものねだり。

なんで人間こんなめんどくさく作られてしまったのか。

私にあるものをねだる人がいるだろうか。
…いるだろうな。
類は友を呼ぶ、と言う言葉がある。
幼少からの友はかなり似てる所が多く、
まさに類友、と感じる。
けれど、大人になって知り合った友は、
かなりタイプがバラバラ。
中身も見た目も。
これは大人になったからか。
付き合い、と言うものを覚えたからか。
「あなたはいいよね〜」
と言われることも。
そんな暇があるなら、私ばっかみてないで、
鏡と睨めっこして、自分の魅力に気づきなさいよ、
と思うのはここだけの話。
「ありがと〜けどあなたの方が素敵だよ」
とお返しするのがテンプレ。

そう思うと、自分がめちゃくちゃ贅沢人間に思えてきた。
もしかして、天竜人か何かなのか。
(漫画ONE PIECE参照)
この見えないシャボン玉は、下界の者たちと、我々とを切り離すシールドだったのか。
なるほど。
そうと決まれば、ここでぼーっとしてるわけにはいかない。
我々の方が優れているのだから、困っている下々を助けなければ。
我々に出来ることは…。
は!困っている企業を探そう。
特に困っている企業に行き、我々が出来ることから片っ端手伝ってあげよう。
その為には、まず身なりを下々に合わせなければ…。

と変な事を考えているうちにバイトの時間になり、慌てて支度する。
天竜人はやめよう、あいつら人間じゃねぇから。
あいつらも、無いものねだりするのかな。
「いいよね下々は、こんな変なシャボン玉被らずに、
変な語尾付けずに生活できて。」
とか言うのかな。
だいぶねだる物が弱いな。

そんなこんなで、あっという間に過ぎた1日。
最終面接の連絡待つの飽きたえ〜。

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