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好きなカメラ

なんとなく、大学生ってカメラ持ってる人多いイメージないですか? 大学に入学してすぐの頃、イケてる人たちがほぼみんな一眼レフを持ってることに気づいて、私はなんとなく「こいつらモテようとしてんな」と思っていました。本当にすみません。きっと実際はそんなことないんだろうなと、自分もカメラを持つようになってから気づきました。

いや、やっぱ嘘。あいつら絶対モテようとしてた。


ある日突然父親からおすすめされて買ってみた中古のコンパクトデジカメ、SIGMA DP2 Merrill。私が買った時点で発売から10年以上経過していましたが今でも人気の機種らしく、年々値上がりしてるような気がします。ちゃんと確認してないので、あくまで気がするだけですが…。

このカメラが搭載しているFoveonX3ダイレクトイメージセンサー「Merrill」は驚異の4600万画素を誇ります(そのせいでここに載せる写真は全て圧縮するしかありませんでした)。高解像な一方で消費電力も凄まじく、30枚ほど撮ればバッテリーがほぼ空になってしまいます。

デジカメはフィルムカメラと違って、改造でもしない限り感光する部分を取り替えることができません。10年以上前のカメラが今でも愛されているのは、きっとこのカメラでしか撮れない写真があるからだと思っています。写真家のVáclav Tvarůžkaさんはそんな DP2 Merrillのことを「別の時代を想起させる稀なカメラ」と評しています。

かわいい

カメラが写す景色は自分の目ではないモノを通して写した景色で、自分の体がある場所とはまた別の世界です。手ブレを防ぐために脇を締めて、息を止めて、シャッターを押す一連の動作が異世界にいくためのプロトコルのように感じられる機械。DP2 Meriillはそんなカメラだと私は思っています。



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